Up 感染症を忌避する文化 作成: 2020-03-14
更新: 2020-03-14


    人間──そもそも生物というもの──は,ウィルスと共存して進化してきた。
    生物にとってウィルスは,《それに慣れる》《それを体の要素にする》というものである。

    インフルエンザは,<(かか)らない>という選択肢は無い。
      ちなみに,インフルエンザウィルスは,空気感染する。
      空気感染しないはずがないのである。
      《空気中の浮遊物質に絡まれてしまい,それとともに運ばれる》は,しぜんな物理である。
      「ドアノブに付着状態で数時間生きている」というなら,浮遊物質の条件次第で長時間生きられることになる。
    インフルエンザは,恐がってもしようがないものである。
    罹ったら罹ったである。
    そして罹ったときの作法は,《体の治癒能力を頼み,その働きをじゃましないようにしずかに寝ている》である。
    そして治れば,免疫が出来ている。


    しかし現代は,感染症を忌避する時代である。
    感染症に罹ったら病院に行かねばと思う時代である。

    この文化は,医療・衛生用品業界の「謀略」の賜である。
    ひとは,彼らの宣伝をすっかり信じるようになった。
    <きれい>にこだわり,<きたない>を忌避する。
    そしてこれの延長として,感染症に荒唐無稽な反応をすることになる。

    現代の「パンデミック」は,この文化を背景に()いて理解されるものになる。
    政府の感染拡大対策は,感染拡大に対するひとの荒唐無稽な反応を土台にするものになるからである。