Up | 先物売買 | 作成: 2023-11-06 更新: 2023-11-06 |
自由な個・組織とは,自分を自由と定めている個・組織である。 不自由な個・組織とは,自分を不自由と決め込んでいる個・組織である。 都心は,地下インフラが津波の泥水で埋まってしまう地震が起こると,機能停止になり,壊死する。 いま都心で生業を立てている個・組織は,壊死がこの先に控えている都心に棲んでいることになる。 彼らは,都心壊死に対策する個・組織としない個・組織に分かれる。 対策する個・組織は,都心壊死をやり過ごそうとする個・組織であり,このスタンスからそれは自由な個・組織ということになる。 対策しない個・組織は,都心壊死との心中を決め込む個・組織であり,このスタンスからそれは不自由な個・組織ということになる。 不自由な個・組織のいちばんの例は,都心行政の員・機関である。 彼らは,都心壊死と心中することが務めである。 自由な個・組織の都心壊死対策は,不動産資産があるかどうかで,大きく違ってくる。 身一つのものは,津波浸水による都心の機能停止が実際に起こってから脱出しても,遅くはない。 一方,不動産資産がある者は,これの「売り抜け」を考えねばならない。 地震津波は確率事象であるから,「売り抜け」はギャンブルである。 そしてこれの逆のギャンブルも現れる。 「売り抜け」しようとする者たちの足もとを見た,「安く買いたたく」である。 都心を機能停止にするような地震津波がまだ先であることに賭けて,買いに出るのである。 これらのギャンブルがデータにするのは,つぎの類の表である: |
このパターンを未来に延長すると, |
これを見ると,2000年直前の「M7.0」がまだ起こっていない。 そこで,「今にもおこるんじゃないか」となる。 一方,本当に大きな地震は 2100年を過ぎたところにある (「M7.9」) 。 これを当てにすれば,「買い」になる。 しかし,過去のパターンが繰り返されるというのは,想像である。 そして仮に「過去のパターンが繰り返される」がそうであっても,過去を延ばしていけばパターンは変わる。 そしてその別のパターンだと,つぎに起こる地震こそとんでもない大地震なのかも知れない。 要するに,地震予想などできないのである。 政府地震本部は,「南関東でM7クラスの地震が今後30年以内に起きる確率は70%」を伝えている ( 地震本部「首都圏の大地震の姿」)。 この確率計算は,地震が先延ばしになるほど,数値が大きくなるしくみになっている。 ギャンブルは,数値が 80%, 90% と大きくなるにつれて,活発化することになる。 そして,自由な個・組織と不自由な個・組織の別が,見えてくることになる。 もっとも,80%, 90% になると,政治的配慮からこれは伝えられなくなるかも知れない。 個・組織が自由な個・組織であるためには,自分の頭で考えることに努めねばならない。 |