Up 都心ビル群がそっくり津波遺構 作成: 2023-11-07
更新: 2023-11-07


「東京スカイツリー定点観測所」から引用・加工



    津波浸水で地下インフラが泥水に埋まることは,都心が廃墟になることである。
    立派な建物も,出来上がったばかりの建物も,ひとがいなければ廃墟である。


    都心ビル群は,電気が無ければ,どうしようもないものである。
    地下が泥水で埋まると,その電気がダメになる。

    都心ビル群は,地下鉄が無ければ,どうしようもないものである。
    地下が泥水で埋まると,その地下鉄がダメになる。


    泥を地下から地上に掻き出し,地下インフラを復旧することは,先の見えない工程になる。
    ひとは,これが成るのを待っているわけにはいかない。

    時間との競争,これが要点なのである。
    都心のインフラは,巨大になり過ぎた。
    都心ビル群の復旧に難渋している間に,ひとはこれを捨てる。


    こうして,都心ビル群は廃墟になる。
    つぎに観光客がここを訪れるときは,繁栄遺構を見に訪れる。
    「国破れて山河あり」ならぬ「高層ビル群あり」というわけである。