Up 「復興」予算の内容 作成: 2023-11-10
更新: 2023-11-10


    都心は,これの地下空間が津波の泥水に埋まるとき,お終いになる。
    地上の建物がどんなに立派であり,どんなに真新しくても,お終いである。
    地下空間がダメになった都心は,使いようがないからである。

    しかし行政は,「お終い」とはしない。
    「復興」を掲げることになる。
    行政とは,こういうものである。


    行政は,「復興」予算をつくる。
    しかし予算の論理は正直なものであるから, 「復興」とは違う中身になる。
    そしてこの予算は,とんでもない額になる。

    「復興」の土木工事の予算なら,大した額にはならない。
    はかばかしくは進展しない工事になるので,大金を使い込むというようにはならないのである。
    とんでもない額になるその内容は,企業倒産・失職に対する手当てである。


    この場合の企業倒産は,銀行に連鎖する。
    銀行倒産の連鎖になったら,日本経済はお終いである。
    そこで行政は,倒産の危機に陥った企業には,銀行に代わって金を給付する。
    そして銀行に対しては,銀行が倒産企業に融資していた額をそっくり補填してやる。

    失職に対する手当ても,金の給付である。


    以上の金は,どこからもってくるか?
    例の「国債発行・日銀の国債買取」で造る。
    行政は,これを行うための予算をつくり,国会を通す。

    さてその額だが,正直言って,見当がつかない。
    参考になるような前例が無いからである。