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読売新聞, 2021-03-08
かさ上げ地区 人口44%減
被災3県 宅地34%空き地
東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島3県で、津波から衝を守るため、土を盛って地盤を高くする「かさ上げ」を行った地区の人口は、震災前より44%減ったことが読売新聞の調査でわかった。 ‥‥3県でかさ上げを行った市町村を取材し、15市町村の33地区について集計した。
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減少率が91%で最も大きい岩手県宮古市田老地区は、1400人から130人に減った。
高さ10メートルの巨大防潮堤が津波で破壊され、181人が犠牲になった。
県と市は防潮堤を 14.7メートルにし、平均1.6メートルかさ上げした。
一方で移転を望む住民のため、近隣の高台を造成した。
市は600人が戻ると想定したが、再び浸水する不安から高台を選ぶ住民が多く、4割は空き地だ。
市の担当者は「防潮堤とかさ上げで最大級の津波でも浸水しない想定だ。安全をアピールしていく」と語る。
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被災自治体の復興計画の策定に携わった東北大の増田聡教授 (地域計画) は「自治体は震災後の街のあり方をどうするか、事前に住民と話し合っておくべきだった。復興に時間がかかっても、将来の展望があれば、住民は戻りやすくなる」と指摘する。
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「14.7メートルの防潮堤」は,巨大な壁の内側に棲んで海の見えないことが,恐怖であり鬱陶しい,という話である。
安全の「アピール」がどうのという話ではない。
そして,役人がアピールしてくる「浸水しない想定だ」を当てにする者がいるとしたら,それは阿呆である。
一方行政は,安全をアピールしていかねばならない。
巨大防潮堤の内側に棲んでくれる者がいないと,巨大防潮堤をつくったことが無駄な行為になり,愚かな行為として嗤われるからである。
誰がこんな愚劣なものを思いつくのか。
「専門家」である。
彼らは,トリックスター trickster である。
彼らのことばで商売するのが,マスコミである。
このマスコミに簡単に騙されるのが,大衆である。
そしてこのムードに流されて愚策を繰り出していくのが,行政である。
──世の中は,うまく循環している!
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