Up 「専門家会議廃止──経済再生相公明党に陳謝」 作成: 2020-07-02
更新: 2020-07-02


      読売新聞, 2020-07-01
    西村経済再生相「本当に反省」
    専門家会議廃止発言で陳謝
     西村経済再生相は1日、公明党の新型コロナウイルス対策会合に出席し、政府の専門家会議を廃止するとした自身の発言について、「誤解を与え、本当に反省している」と陳謝した。
     会合で同党の斉藤幹事長は「一切相談もない中で、びっくりした。国民が専門家会議に寄せている期待を裏切った」と苦言を呈した。これに対し、西村氏は「丁寧に説明しなければいけなかったのに『廃止』と強く言いすぎた。事前に説明できず、大変申し訳なく思っている」と釈明した。
     専門家会議は公明党が設置を提唱した経緯がある。
     この問題を巡っては、1日の衆院厚生労働委員会でも取り上げられ、立憲民主党の阿部知子氏は「唐突で国民に不安のメッセージを与えた」と批判した。


    惑乱の時節には,状況に流されて色々とおかしなものをつくってしまう。
    戦争の終結には,これらのものの廃止が必要になる。

    「専門家会議」は,だいたいが一つの立場の主張の場になる。
    「新型コロナ」の場合は,主戦論の場になる。

    通常は,政府は専門家会議に勝手に物を言わせといて,自分の欲しい形を回収する。
    しかし,「新型コロナウイルス感染症対策専門家会議」では,会議の員を国の指導者にしてしまうというドジを踏んでしまった。
    会議の員が政策を決めるというふうになってしまったのである。
    そして国の首相も惑乱してしまう。
    こうして, 「全国自粛」にまで進んでしまうこととなった。


    日本の政権は自公連立政権で,公明党はポピュリズムが立場である。
    ポピュリズムは,戦争を正義にする。
    公明党や野党が専門家会議をよしとするのは,ポピュリズムが党是になっているためである。

    したがって,専門家会議の廃止は,公明党に諮ったらできない。
    そこで,先ず廃止を決め,公明党には後から「陳謝」して面子を立てる,という手順になる。
    ちなみに「新型コロナ」の悲惨は戦後に来るわけだが,このときまた,公明党が政策をポピュリズムで掻き混ぜることになる。


    つぎの<収拾>メッセージ発信パフォーマンスも,低姿勢のつくり方がいかにも「狸」で,おもしろい:
      読売新聞, 2020-07-01
    菅氏 マスクなしで会見
     菅官房長官は1日、約3か月ぶりにマスクを着用しないで定例の記者会見に臨んだ。 緊急事態宣言の解除から1か月以上たったことに加え、「声がこもって聞こえづらい」という指摘に配麗したという。
     感染防止のため出席記者を1社1人に限って相互の距離を取る措置は続いており、菅氏は「記者との距離も確保されており、総合的に判断した」とも述べた。