Up 「東京都新型コロナ新たに1308人感染」の読み方 作成: 2021-07-16
更新: 2021-07-16


      NHK NewsWeb, 2021-07-15, 11:55
    小池知事 「20代30代の陽性者数が飛び抜けて多い」
    東京都内で14日の感染確認が、ことし5月の第4波のピークを超えたことについて、小池知事は、高齢者の重症者数は抑えられている一方で、若者に感染が広がっているという認識を示し、基本的な感染対策やワクチン接種への協力を改めて呼びかけました。
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      NHK NewsWeb, 2021-07-15, 20時47分
    東京都 新型コロナ 4人死亡 新たに1308人感染 2日連続1000人超
    東京都内では15日、新たに1308人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、2日連続で1000人を超えました。1週間前の木曜日からおよそ400人増えていて、感染の急拡大が続いています。また、都は、感染が確認された4人が死亡したことを明らかにしました。
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    15日の1308人の年代別は ▽10歳未満が50人、 ▽10代が103人、 ▽20代が450人、 ▽30代が256人、 ▽40代が211人、 ▽50代が153人、 ▽60代が50人、 ▽70代が20人、 ▽80代が10人、 ▽90代が5人です。
     ‥‥


    「新規陽性者 1308人」に対する検査数は, 10388.7件。
     (東京都福祉保健局「新型コロナウイルスに関連した患者の発生について (第2254報, 7/15)」)
     註: 検査件数は, 過去3日間の移動平均値 (検査から結果が出るまでは1〜3日要するため)
7/12 7/13 7/14
13,290 9,553 8,323
平均:10,388.7
    そして,陽性検査数と陽性反応者数の推移は,つぎの通り:


    新型コロナの感染が始まってから1年半以上。
    東京都民で今回始めて新型コロナに感染したという者は,いるとすれば余程の隔離生活者である。
    東京都民のほとんどは,既に感染している。

    「陽性反応が現れる」と「感染」は,別のことである。
    体内のウイルスは,環境および体調によって,活性化したり不活性化したりしている。
    「陽性反応が現れる」とは「活性化している」ということである。


    グラフに示されている陽性反応率 (陽性反応者数 ÷ 検査数) の増減は,なにを意味しているのか。
    冬期の上昇は,新型コロナが冬期に活性化する季節性の風邪であることを示す。
    それ以外の変動は,検査数の年代別内訳の変化が理由である。

    即ち,年代別内訳が高齢者に傾けば,陽性反応率は下がる。
    若者に傾けば,陽性反応率は上がる。
    なぜか。
    風邪ウイルスとは,つぎのようなものだからである:
      年寄りは,活性化する者の割合は小さいが,活性化すると1万人に1人程度の割合で重症化したり死んだりする。
      若者は,活性化する者の割合は大きいが,活性化しても軽症で済む。
    実際,いまは「感染拡大」と言いながら,重症者数・死亡者数は横這いである。


    しかしあれこれ論ずるより先ず認識しておくべきは,「1308人」は東京都の人口「1400万人」のうちの「1308人」だということである。
    1万人に1人!
    しかも「1308人」は,陽性反応が出た者の数であって,症状が出ている者の数ではない。
    何を大騒ぎしているのか,という話である。

    大騒ぎさせようとしているのは,引っ込みがつかない者たち──専門家・マスコミ・行政──である。
    彼らは引っ込みがつかないので,国民を煽り,洗脳するのにやっきになっている。

    なぜ彼らのために大多数が犠牲にならねばならないのか。
    それは彼らが権力だからである。
    これが「馬鹿な戦争」が繰り返されるしくみである。
    よくよく吟味すべし。