Up | 読売新聞の「虚実」 | 作成: 2021-09-11 更新: 2021-09-11 |
歴史で勉強しても,自分のことには適用できない。 群集心理になって,またひとつ「馬鹿な戦争」を歴史に加える。 「馬鹿な戦争」は,延々と繰り返されるのが定めである。 「馬鹿な戦争」は,マスコミがこれを煽動する。 マスコミは,群集心理を形成することを仕事にしている。 「馬鹿な戦争」では,「戦争」の群集心理の形成がこれになるわけである。 このマスコミは,特につぎのことをする:
ひとがこれを軽蔑・嫌悪するように仕向け, 権力がこれを取り締まるように仕向ける》 ここに,読売新聞が「虚実のはざま」シリーズをやっている。 これは,<愚劣分子>を晒す類である:
マスコミは,己を正論とし,異論を退けようとする。 このとき,異論を退けようとしてマスコミがとる方法は,ひとをつぎのように思わせることである:
一般に,「戦争」に対する異論は,「戦争陰謀論」と「馬鹿な戦争論」の2タイプになる。 「戦争陰謀論」は,人間システム論である。 「馬鹿な戦争論」は,人間心理論である。 戦争は,特需を生む。 そこで,この特需で儲けようとする者が現れる。 その者たちが画策することを論ずれば,「戦争陰謀論」になる。 ひとは,さまざまな心理ダイナミクスから,戦争にのめり込み,これから脱けられなくなる。 その者たちの生態を論ずれば,「馬鹿な戦争論」になる。 陰謀論は,荒唐無稽な論を生みやすい。 無知な者の疑心暗鬼がつくる論が,これになるからである。 また,彼らを弄ぶ者が現れるからである。 マスコミはこれを利用して,つぎをキャンペーンする:
彼らのいちばんの間違いは,陰謀論を悪者論だと思っていることである。 陰謀論は,悪者論になるのではない。 陰謀はシステムのダイナミクスであり,ひとはこのダイナミクスに流されるのみの存在である。 陰謀論は,人間のこの生態を論ずるのである。 「ワクチン」の場合,陰謀論はつぎを内容にするだけで十分である──これを超えるのは逸脱になる: 政府はいまワクチン接種を進めているが,これも「陰謀論」の内容のうちである。 政府は,ワクチンを正義にしているわけではない。 政府は,新型コロナ禍を収束する方法として,「ワクチン」を用いる。 即ち,「ワクチン接種が進行しているので,もう普通の生活に戻ってだいじょうぶ」をつくろうとしているのである。 政府は,国民がつぎのようになればよいのである:
ワクチン接種を無用と思う者は,接種しない
「発症するときは,発症するまでのこと」 しかしこの戦争収束策は,これまで主戦論をやってきた者たちの面子を潰すことになる。 すなわち,マスコミ, 「専門家」, 国政野党──そしてこれらに追随してきた者たち──の面子を潰すことになる。 彼らは面目を施そうとして,政府主導の戦争収束に必死に抵抗してくる。 これが,ここからしばらくの時局である。
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