Up | メルク製コロナ飲み薬の政府承認 | 作成: 2021-12-25 更新: 2021-12-25 |
大衆は,薬を体によいものだと思っている。 大衆がいろいろ薬に手を出すのは,健康な体になることを欲してそうするのである。 大衆が薬を体によいものだと思っているのは,薬を体によいものだと思わせる者たちがいるからである。 大衆は,彼らに騙されて薬を求める。 大衆は,病院でしか施されなかった薬が自宅で使えるようになることをよいことだと思い,薬局でしか買えなかった薬が小売店やネットで買えるようになることをよいことだと思う。 医事薬事産業は,ダブルバインドである。 大衆に対しては,薬を体によいものだと思わせ,薬をどんどん求めるようにさせたい。 一方,薬が何であることを知っているので,野放図に使われて被害が出たときに責任を問われない 医事薬事産業の仕事のうちに,政治を利権に組み込むというのがある。 政治は医事薬事産業とズブズブの関係にある。 この度のメルク製コロナ飲み薬の承認に対するアメリカ政府,日本政府,フランス政府の対応がそれぞれ違ってくるのは,ズブズブ関係・ズブズブ度の違いによる。 「入院や死亡のリスクを約30%下げる効果が確認された」 これに対し,フランス政府は効果が無いと言う。 日本政府は,効果があると言う。 両者のいちばんの違いは,アメリカに対する立ち位置である。 それにしても,「入院や死亡のリスクを約30%下げる効果が確認された」は妙な物言いである。 これは,実験結果をまとめて言っていることばである。 それはどんな実験ということになるか? 実験群,対照群としてそれぞれ同人数を集める。 実験群には,「これはコロナに効くのみ薬です」といって,メルク製コロナ飲み薬を飲ませる。 対照群には,「これはコロナに効くのみ薬です」といって,何でもないものを飲ませる。 そしてそれぞれの群がどうなるかを観察する。 例えば,実験群からは,70人がコロナで入院し,さらに7人が死んだ。 一方,対照群からは,100人がコロナで入院し,さらに10人が死んだ。 この場合,用語の定義から,「入院や死亡のリスクを約30%下げる効果が確認された」と言えることになる。 しかし,ちょっと考えてごらんな。 先ず,こんな実験を組めると,あなた本気で思ってます? それから,仮に実験が組めて上の結果になったとして,「薬に効果がある」と言えると,あなた本気で思ってます? もちろん大衆は,「30%であっても,0よりはマシ」と思い,薬を求めることになる。 もともと「30%」のような数値には思考停止しているし,何といっても,薬は体によいものだと思っているからである。 コロナ飲み薬は,細胞の中に送り込まれる。 このとき,細胞を選ぶことはできない。 どの細胞に送り込まれるかは,成り行き任せである。 細胞の中に入った薬は,何をするのか? ウイルスの増殖は化学反応であるが,薬はこの反応が阻害されるような体制に細胞を変える。 この体制は,細胞にとって異常な体制である。 そして体にとって,このような細胞を孕むことは異常な状態である。 この体が何を現してくるかは,製薬会社にはわからない。 どんな副反応が出てくるかは,出たとこ勝負である。 こうして,「新型コロナと薬,どっちが怖い?」という話になる。 実際,薬が選択肢になるのは,「ただの風邪」が命取りになるような者だけである。 ──ワクチンについても,同様。 さて,薬は,大衆が思っているような「体によいもの」ではない。 薬は,毒である。 「毒を以て毒を制する」のことばに2つの「毒」があるが,前の方が薬である。 薬は,生物毒を頂戴している。 人間には,薬を創造する能力はない。 製薬会社のしていることは,生物毒の分子構造を解析し,分子の一部を別の原子ユニットに置き換えることによって無毒化したり,あるいはまんまを希釈する,というものである。 抗生物質なんぞは,生物毒をそのまま頂戴したものである。 体は,毒で刺激するよりは,状況を学習しこれに適応する方向に導く方がよい。 特に,新型コロナの場合は,感染すればよいだけのことである。 何もできないくせに何かをしようとするのは,ひどい目に遭うだけである。 くれぐれも,マスコミに煽動されぬよう。 |