読売新聞, 12-28 
「ウィズ・コロナ」とは，新型コロナを「ただの風邪」として生活するということである。 実際，新型コロナは，ひとの生活において「ただの風邪」になる。 変異株が現れると，ひとは自分を「新型コロナはパンデミック」に引き戻す。 そしてその変異株を＜畏れ多い＞ものとする芝居を，しばらく演じる。 この芝居は，直ぐに限界がくる。 感染者がつぎつぎと見つかることによって，＜畏れ多い＞規格の扱いがパンクしてしまうのである。 こうして，変異株は「ただの風邪」扱いにされ，芝居は幕引きとなる。 ただし，簡単に幕を引いたら，これまでの自分がただの阿呆になる。 そこで，自分の阿呆をごまかす芝居を，しばらく続けることになる。 ごくろうさま＾＾； そして運悪く「囚人」扱いになったひとたちは，お気の毒さま。 |