Up 戻らない客足 作成: 2020-07-26
更新: 2020-07-26


      東京商工リサーチ, 2020-07-22
    「新型コロナウイルス」関連破たん状況【7月22日16:00 現在】
     7月22日16時現在、「新型コロナ」関連の経営破たん(負債1,000万円以上)は、全国で350件に達した。
     コロナ関連破たんは2月25日に第1号が発生。以降、4月27日に100件目、6月3日に200件目、7月1日に300件目が発生した。7月は22日までに56件が発生し、依然として高水準で推移している。
     また、集計対象外だが負債1,000万円未満の小・零細企業・商店の倒産が9件判明している。都市圏を中心に感染者数が再び増加するなかで、消費回復の遅れなど影響は各所に及んでいる。コロナ関連破たんは疲弊した企業の脱落を中心に、引き続き増勢が懸念される。
    【都道府県別】 〜 東京都が89件と突出 、9都道府県で10件以上 〜
     都道府県別は和歌山、鳥取、高知の3県を除く44都道府県で発生。東京都が89件(倒産78件、準備中11件)と突出。次いで、大阪府32件、北海道20件、愛知と静岡がともに15件と続き、10件以上の発生は9都道府県。
    【業種別】 〜 最多は飲食業の53件、消費関連の業種を中心に発生 〜
     業種別は、来店客の減少、休業要請などが影響した飲食業が53件で最多。次いで百貨店や小売店の休業が影響したアパレル関連(製造、販売)が43件、次いで、インバウンド需要消失や旅行・出張の自粛が影響した宿泊業が40件と突出している。
    【負債額】
     「新型コロナ」関連破たんのうち、倒産した283件の負債額別では、最多が1億円以上5億円未満で116件(構成比40.9%)。次いで、1千万円以上5千万円未満67件(同23.6%)、5千万円以上1億円未満が38件(同13.4%)、10億円以上が36件(同12.7%)、5億円以上10億円未満が26件(同9.1%)の順。
     負債1億円未満が105件(同37.1%)を占める。一方で、100億円以上の大型倒産も3件発生し、小・零細企業から大企業まで「新型コロナ」関連の経営破たんが広がっている。 
    【形態別】
     「新型コロナ」関連で倒産した283件の形態別では、破産が240件(構成比84.8%)で最多。次いで、民事再生法が29件(同10.2%)、取引停止処分14件(同4.9%)だった。
     「新型コロナ」関連倒産の8割以上を消滅型の破産が占め、再建型の民事再生法は約1割にとどまる。  業績不振が続いていたところに新型コロナが直撃し、回復の見込みが立たずに脱落したケースが大半。
    ※ 企業倒産は、負債1,000万円以上の法的整理、私的整理を対象に集計している。
    ※ 原則として、「新型コロナ」関連の経営破たんは、担当弁護士、当事者から要因の言質が取れたものなどを集計している。
    ※ 東京商工リサーチの取材で、経営破たんが判明した日を基準に集計、分析した。


    店舗は,<ひとが来たくなる──わざわざ出向く──ところ>をデザインする。
    このデザインを以て,他店との差別化を図る。

    新型コロナで,店舗は「安全」を<ひとが来たくなる>の意味にしてしまった。
    こうして,店舗のデザインを重厚な感染対策装備・接客方式にする。
    このデザインを以て,他店との差別化を図る。

    重厚な感染対策装備・接客方式は,ひとを新型コロナと向き合わせる。
    新型コロナと向き合うところに,わざわざ出向く者はいない。
    <ひとがわざわざ出向く>で成り立つ業種は,「安全」デザインで自分の首を絞めることになる。


    ひとの半数は,「災難に逢ふ時節には災難に逢ふがよく候,死ぬる時節には死ぬがよく候」で生活している。
    <ひとがわざわざ出向く>で成り立つ業種の生き残る形は,このタイプの人間をターゲットにすることである。
    しかしこれを行うことは,行政指導に抗うことである。

    これが,「夜の街」の事情である。
    「3密」が業種形態の「夜の街」は,「感染対策徹底」には()けない。
    行政指導に抗って立つか,行政指導に従って潰れるかである。

    そして「夜の街」の事情は,特殊なのではない。
    <ひとがわざわざ出向く>で成り立つ業種は,これと同じである。
    行政指導に抗って立つか,行政指導に従って潰れるかである。


    行政指導に従えば潰れる。
    潰れないためには,行政指導に抗わねばならない。
    しかし,行政指導に抗うというのは可能なことなのか?
    可能ではない。
    行政指導のバックには,全体主義がある。
    行政指導に抗うことは,全体主義によって粛清されることである。

    ひとの半数は「災難に逢ふ時節には災難に逢ふがよく候,死ぬる時節には死ぬがよく候」で生活する者たちであるが,全体主義の中では<だんまり>を決め込む。
    結果として「国民はウィズ・コロナで一丸」となるわけである。


    「ウィズ・コロナ」は,「戻らない客足はずっとこのまま」ということである。
    こうして,<ひとがわざわざ出向く>で成り立つ業種は,潰れるのが定めである。

    知るべし。
    怖いのは,「コロナ」ではなく,「ウィズ・コロナ」の方である。