Up 世界恐慌 : 要旨 作成: 2020-04-10
更新: 2020-04-10


      読売新聞, 2020-04-10
    「大恐慌以来の不況」予測
    IMF専務理事
    新型コロナ打撃
     国際通貨基金(IMF)のゲオルギエパ専務理事は9日、新型コロナウイルスの感染拡大により2020年の世界経済は、1929年に発生した世界大恐慌以来、短期的には最悪の不景気に陥るとの見通しを示した。 世界景気の急落は、日本の地方にも大きな打撃を与えており、日本銀行は9日、全国9地域すべての景気判断を引き下げた。
    ゲオルギエパ氏は9日、14日からテレビ会議形式で開催されるIMF・世界銀行の春季会合を前に講演し、20年の世界経済について、「大恐慌以来、最悪の経済的低迷になると予測している」と述べた。 さらに感染拡大は過去に前例がないほどの規模とスピードで世界景気を落ち込ませており、経験したことがない「未曽 有の危機」に直面しているとの懸念を示した。
     IMFは14日に最新の世界経済見通しを公表する予定で、これに関し、ゲオルギエパ氏は、20年の世界経済の成長率が「急激にマイナスに転じる」とも指摘した。 IMFの統計をさかのぼることができる1980年以降、唯一のマイナス成長を記録したリーマン・ショック後の09年 (マイナス 0.1%) を上回る景気悪化の予測が示される可能性が高まっている。
     こうした状視を踏まえ、ゲオルギエパ氏は各国に財政出動などの危機対応策を強化するよう呼びかけた。


    恐慌には,<バブルがはじける>タイプと<パニック>タイプがあるというわけだ。
    <バブルがはじける>は,物理である。──バブルは膨らみ続けることはできない。
    そして<パニック>の方は,心理。

    パニックの行動様式は,「逃げる」である。
    恐さに()られて逃げると,見境がなくなる。
    集団パニックだと,将棋倒しをやって自滅する。
    この度の「新型コロナ」もこれであって,「自粛」パニックで自滅するというわけだ。


    パニックは,恐がっているものへの無知が,もとである。
    無知がもとである臆病に駆られ,パニックになるわけである。

    無知がはびこるのは,これを都合よいことにして商売する者がはびこるからである。
    さらに,その者たちが世の中をリードするようになるからである。
    医療・衛生産業とこれの利権 (政治を含む) が,それである。
    彼らは,ひとを病院に通わせ,薬剤 (もどき) を買わせるためのプロパガンダと情報操作をせっせとやってきた。


    ひとは,「受け入れる」という選択肢を忘れ,「忌避」一辺倒になる。
    「自分で考え・行動する」という選択肢を忘れ,「指示待ち」一辺倒になる。
    よって,上の者が「危険」を口に出すや,一気にパニックモードになる。
    緩衝機能を働かすものが何にも無いのだ。

    指示待ちする無知は,幼児レベルにまで落ちていく。
    無菌プロパガンダが浸透している彼らは,菌とウィルスの区別もつかないから,
    「マスク・手洗い・雑巾がけ・薬剤散布」プロパガンダにもすぐ洗脳される。


    しかしこれを見せつけられると,逆に<パニック>の破壊力にただただ感心するほかないというふうにもなる。
    また,パニック型恐慌は存外簡単に起こるものだということを,教えられる。

    実際,「三本の矢」だの「観光立国」だの「財政の健全化」だのは,ぜんぶ吹っ飛んでしまった。
    現内閣は,一躍「国の借金を増やした内閣」の歴代最高になってしまった。

    「V字回復」が唱えられているが,これは見込みようがない。
    ひとは,《政治に何とかしてもらう》に傾斜する一方である。
    財政支出も増えるばかりである。
    自然災害被災への手厚い手当の恒例化・年中行事化があり,そして今回の「自粛」がはじまりとなって,インフルエンザ流行への「自粛」対応の恒例化・年中行事化が加わることになったからである。

    実際,これまでのインフルエンザも,感染者を毎日掘り出していたら,「医療崩壊のおそれ」の数字になるのである:
      参考: 平成30 (2018) 年度のインフルエンザおよび肺炎の死亡数・死亡率:
    死亡数 死亡率
    インフルエンザ 3 323 2.7
    肺炎 94 654 76.2
    (厚労省『平成30年(2018) 人口動態統計月報年計(概数) の概況』より)
    全国罹患者推定値は 1000万人 (厚生省「季節性インフルエンザり患者数の推計方法等の変更について」, 2018)。
    感染者数は,この1000万をはるかに上回る数になる。