Up 「収容所群島 Архипелаг ГУЛАГ 作成: 2020-07-23
更新: 2020-07-23


      読売新聞, 2020-07-23
    連絡の取れない感染者、所在確認に警察も協力へ
    …保健所が行方不明者届
     新型コロナウイルスの陽性者と連絡が取れなくなるケースがあることから、厚生労働省は22日、保健所が必要と判断した場合、警察に行方不明者届を出し、所在確認の協力を求めることを決め、都道府県などに通知した。
     対象となるのは、緊急連絡先に連絡がつかず、自宅や実家、勤務先への訪問でも行方が確認できない陽性者。保健所長が感染拡大防止のために迅速な対応が必要だと判断すれば、警察に行方不明者届を出すことができるとした。
     その際、陽性者の住所や氏名、生年月日などの個人情報を警察に提供する。 行政機関内での情報のやりとりのため、感染症法で禁じられた秘密の漏えいには当たらないとした。
     これを受け、警察庁は22日、保健所から届け出があった場合には陽性者の発見に協力するよう、全国の警察本部に通達を出した。


    全体主義体制は,反社会的存在を「収容」する。
    こうして全体主義体制の国では,「収容所群島 Архипелаг ГУЛАГ」が形成される。

    新型コロナウイルスの陽性者となった者は,反社会的存在として「収容所」に置かれる。
    国の中に「新型コロナ陽性者収容所群島」が形成される。

    <衛生省>は,感染病に罹った者を反社会的存在として「収容」しようとする。
    これは<衛生省>の体質というものである。
    かつての癩患者の隔離収容と同じことを,場面が変わればまたやり出すのである。


    行政機関内での情報のやりとりのため、感染症法で禁じられた秘密の漏えいには当たらない
    ──だからだいじょうぶ,というわけだ。
    厚労省の頭の愚劣さには心底うんざりさせられる。
    知るべし。
    全体主義体制での反社会的存在の「収容」は,もともと秘密に行われることである。
    陽性者の発見を秘密行動として行う警察は,「秘密警察」そのものである。


    厚労省がこんなことをやってしまうのは,それが<衛生省>の体質なのだからどうしようもない。
    しかし,いまの政治家や自治体首長に「収容所群島」や「秘密警察」の話がわかることを期待するのも,また無理というわけだ。

    これは「世も末」ということ?
    いやいや「馬鹿な戦争の末」と見ておけばよい。
    行政やマスコミがやたら攻勢に転じているように見える時は,実は追い込まれている時なのである。

    ひとはいま「馬鹿な戦争」に気づき始めている。
    そこで,これまで「馬鹿な戦争」を指導したり煽ったりしてきた者たちは,何とか「正しい戦争」に粉飾しようと,いま必死なのである。