Up 「ロックダウン」選択国イギリスの場合 作成: 2020-08-19
更新: 2020-08-19

    イギリスは，「新型コロナは非常に怖い感染症」論に国のリーダーがすっかり嵌まってしまう：
      Bloomberg, 2020-03-24
    英国全土を３週間ロックダウン、新型コロナ感染拡大で
    ──首相が発表
    　英国は23日夜から全国的なロックダウンに入る。 ジョンソン首相が国民向けのテレビ演説で発表した。 新型コロナウイルスの感染が拡大する中、不要不急の移動を全て禁じ、住民は自宅から出ないよう命じられた。
    　期間は少なくとも３週間で、警察には人々の集まりを解散させたり違反者に罰金を科したりする権限が与えられる。
    　生活必需品以外の店舗や遊び場、図書館、信仰の場所も閉鎖される。 必需品の買い物や治療を受けるためなどを目的とする外出は認められる。
    　政府は３週間後にこうした措置を緩和できるかどうか検証する。

      BBC NEWS | Japan, 2020-04-14
    英政府、ロックダウンを延長へ　
    「感染ピークは越えていない」
    　英国は23日夜から全国的なロックダウンに入る。 ジョンソン首相が国民向けのテレビ演説で発表した。 新型コロナウイルスの感染が拡大する中、不要不急の移動を全て禁じ、住民は自宅から出ないよう命じられた。
    イギリスのドミニク・ラーブ外相は13日、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために先月23日から実施しているロックダウン（都市封鎖）について、「感染のピークを越えていない」として事実上の延長を発表した。英政府は3週間ごとに封鎖内容を見直すとしていて、この日がその見直しの期限だった。　　
    　‥‥‥

      BBC NEWS | Japan, 2020-05-11
    ジョンソン英首相、外出制限を「条件付き」で緩和へ
    社会的距離は継続
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    国民に向けた演説の中で、ジョンソン氏は、緩和の第1段階には店舗の営業再開も含まれるだろうと述べた。一方で、こういった緩和は、感染抑制の実現が科学的に示されている場合にのみ、実施するものだと念を押した。
    緩和の第2段階では、「数字の裏付けがあれば」一部の接客業やほかの公共の場が再開される。しかし7月1日より早い時点では再開されない。
    ジョンソン氏は、これらの緩和は「社会活動の再開にむけたロードマップの初期案」の一部だと述べた。
    また、「今週はまだロックダウンを終了する時ではない。その代わりに、我々は制限措置の修正にむけた第1段階を慎重に進めている」と付け加えた。
    ジョンソン氏は制限の緩和について、「今後2カ月の間、我々は単なる希望や経済的な必要性では動かない」、「科学やデータ、公衆衛生を鑑みて判断していく」と述べた。
    「こうした緩和はすべて条件付きのものだ。すべては一連の条件次第だと、改めて強調しておく」
    ロックダウン措置違反への罰金額は、引き上げらる方針という。


    そして，以上の「ロックダウン」施策の代償が，これである：
      JIJI.COM, 2020-08-12
    英成長率、マイナス60％　4〜6月期年率、過去最悪
    英国民統計局が１２日発表した今年４〜６月期の英国の実質ＧＤＰ（国内総生産）速報値は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で前期比20.4％減となった。これが１年続くと仮定した年率換算では59.8％減。都市封鎖（ロックダウン）で急激な景気の落ち込みに見舞われ、1955年に四半期ごとの統計を開始して以降、最大の悪化を記録した。
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    新型コロナ流行前の19年10〜12月期と比較すると、英国のＧＤＰは22.1％減。米国（10.6％減）、ドイツ（11.9％減）、フランス（18.9％減）など他の主要国よりも大幅な落ち込みだった。


    それでも「新型コロナ流行が軽微で済んだ」のデータが出たなら少しは面子も保てるのだが，国民総人口に対する死者の割合の高さにおいて，イギリスは上位である：
8月13日の時点での「総人口あたり死亡数」が多い国を上から順に並べる
数値は，１万人あたり死亡者数
ベルギー 8.6
英国 6.9
ペルー 6.6
スペイン 6.1
イタリア 5.8
スウェーデン 5.8
チリ 5.4
米国 5.1
ブラジル 4.9
フランス 4.7
メキシコ 4.3
パナマ 4.0
アイルランド 3.6
オランダ 3.6
エクアドル 3.5
コロンビア 2.8
カナダ 2.4
イラン 2.3
モルドバ 2.1
スイス 2.0
ポルトガル 1.7
ルーマニア 1.5
イラク 1.4
ドミニカ共和国 1.3
アルゼンチン 1.2
ドイツ 1.1
デンマーク 1.1
ロシア 1.0
：
インド 0.34
：
日本 0.08
「新型コロナ」死亡数の国際比較, 2020-08-13

    ここで，スウェーデン，ブラジル，インドは，新型コロナに対策していないとしてマスコミから叩かれている国である。
    しかし新型コロナは，「非常に怖い感染症」モデルは外れで，「ただの風邪」モデルが当たりである。


    日本の政府は，これまでずっとブレてきているが，基本的には「ただの風邪」モデルに立ってきている。( 首相に飛び火)
    これが東京都や大阪府の知事のようなのが首相だったら，いまの数倍たいへんなことになっていた。
    「あっぶなー」というわけである。

    よくよく吟味すべし。
    人間の集団は，「あっぶなー」の稜線渡りをしている。
    簡単に「ヒトラー(救国の英雄)」が登場し「馬鹿な戦争」の方に落ちていくのである。