Up | 免疫は上皮生態系が基盤 : 要旨 | 作成: 2022-02-17 更新: 2022-02-17 |
ヨーロッパ, 北南米が多く,これと比べて東アジアは少ない。 それは,このくらい違う:
この地域差は,社会インフラの地域差を示すのではない。 人の体の地域差を示す。 即ち,つぎと同類である:
一方,1つの地域の中でも,「新型コロナ死亡数」ははっきりとした個体差を現す。 即ち,死んでいるのは,自己免疫疾患質の者である。 死亡数が高齢者に偏っているのも,高齢は自己免疫疾患と相関するからである。 自己免疫疾患は,何が原因か? 上皮常在微生物叢の貧困が原因である。 したがって,つぎの結論になる:
個体差の説明概念になるものは「上皮常在微生物叢」。 では,地域差の説明概念になるものは? これもまた,「上皮常在微生物叢」である。 ヒトの上皮は,つぎのようになっている: この上皮は,微生物叢になっている。 ヒトの常在微生物の数は推理するしかないが,十兆以上の数値が言われている。 上皮は,微生物で敷き詰められている様相である。 上皮微生物叢は,森や草原のような生態系に見立てられる。 ヒト上皮への新型コロナウイルスの侵入は,先ず,そこに出来上がっている生態系への侵入である。 侵入がどの程度成るかどうかは,侵入者に対するその生態系の抵抗性で決まる。 侵入者にとって与し易い生態系と与し難い生態系がある。 こうして,「新型コロナ死亡数」の地域差は,つぎのようになる:
実際,《「新型コロナ死亡数は,ヨーロッパ, 北南米に比べて東アジアが少ない》の意味することは:
これは,「進化─自然選択」で説明される事柄になる。 新型コロナウイルスの棲息地は,東アジアである。 ヒトが東アジアに棲むことは,新型コロナウイルスとの共棲バランス (「共生」) が出来上がることである。 そしてこの共棲バランスの実現態が,上皮微生物叢である。 新型コロナウイルスは,これと共生するのみである。 「ただの風邪」と受け入れて,共生する。 しかし,軍需産業はこれでは困る。 大衆を,新型コロナウイルスとの戦いに向かわせ,ワクチン・薬漬けへと導かねばならない。 大衆はワクチン・薬漬けをソルーションと思っている/思わされているが,もちろんこれは間違い。 これは,新型コロナウイルスを<ワクチン・薬をたちまち無用の長物にする変異の速いウイルス>へと進化させるだけのことである。
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