Up 感染症ウィルスとの共生 : 要旨 作成: 2020-08-29
更新: 2020-08-29


    ヒト感染のウィルスに対しては,これに感染しないということはできない。
    感染しないようにするとなればたいへんなコストをかけることになり,そしてこのコストは結果と見合わない。
    感染症ウィルスに対しては,これに感染してしまうというのがソルーションになる。
    ──ちなみに,「ワクチンを打つ」とは「感染してしまう」ということである。

    そもそも,ヒトの進化には,ヒト感染のウィルスとは共生できるようになることが含まれている。
    生物は,他の共生するしかない生物とは共生できるように,組織を進化させるのである。 ──できなかった生物は絶滅している。

    新型ウィルスといっても,「新型」の内容はマイナーなバージョンアップである。
    ヒトの体は,これの免疫をつくる形で対応していく。


    しかしひとは,自分が生物であることを忘れてしまった。
    生物は,やがて弱って死ぬものである。
    しかしひとは,「弱って死ぬのはおかしい」の考え方をするものになった。
    死なせないことが,絶対善になった。

    これは,狂気である。
    人間が絶滅するとしたら,この狂気で絶滅することになる。
    生活を<死なせない>に合わせて,生活を破綻させるのである。


    新型コロナは,この狂気の現象である。
    感染症ウィルスへの対応力には個人差がある。
    そして,当たり前だが,体力の弱い者は対応力が弱い。
    高齢者,基礎疾患のある者が,これに該当する。

    この社会は,高齢者,基礎疾患のある者を死なせてはならない社会である。
    新型コロナでは,「高齢者,基礎疾患のある者を死なせてはならない」を掲げて,「感染しない」をルールにする。
    そして,ひとの生活・経済を破綻させていく。


    ひとは,<死なせない=絶対善>の自縄自縛に嵌まってしまった。
    この自縄自縛は,<渦>ダイナミクスである。
    ひとは,これに嵌まる一方となる。
    ブラックホールに落ちていく(てい)で,最後は消滅する。

    消滅したくない?
    だったら,悪者になるべし。
    生物に回帰して,<死なせない=絶対善>の伝道者・教会と対決すべし。