Up <老年者 - 若年者>間対立 作成: 2020-07-19
更新: 2020-07-19


    年寄りと若者は,利害で対立する。
    年寄りは支配階級で,若者は被支配階級である。
    社会の<当たり前>は,年寄り優位につくられている。
    しかし,若者は,幼稚なので,<当たり前>に疑問をもたない。

    若者は,年寄りが社会保障で生きられるようにするために,働く。
    若者は,年寄りに感染させないために,自粛する。
    若者は,幼稚なので,「働けそして自粛しろ」の無茶振りに疑問をもたない。

    マスコミは,ひとのアタマを<当たり前>で洗脳することが役割である。
    マスコミは,「新型コロナを怖がらない馬鹿な若者がいる」をキャンペーンする。
    若者は,幼稚なので,「馬鹿はどっちだ」の返しがあることを知らない。


    年寄り──年寄り利権/支配階層──は,指導に従おうとしない若者に対し,罰則規定を以てこれを取り締まることを考える。
    香港と同じである。
    中国政府に当たるのは,全国知事会である。
    これをリードする東京都知事は,さしずめ習近平といったところである。
    よくよく吟味すべし。
    「新型コロナ」体制は,全体主義体制である。


    全体主義体制に対する「反体制」の思想は,個人主義/自由主義である。
    しかし,日本の「反体制」は,社会主義と相場が決まっていた。
    社会主義は,全体主義である。
    実際,社会主義がお里の野党は,「新型コロナ」全体主義体制の与党である。

    左翼対右翼は,左翼社会主義対右翼社会主義である。
    どちらも社会主義であり,したがって全体主義になる。
    よくよく吟味すべし。
    日本の思想には,個人主義/自由主義が無い。
    日本の若者は,香港の若者の運動を理解できない。
    「自由主義」を知らないからである。

    実際,年寄り──年寄り利権/支配階層──は,若者に個人主義/自由主義を知らせまいとした。
    年寄りは,若者に社会主義を教えてきた。
    年寄りは,社会主義で生きられる存在だからである。


    社会主義/全体主義体制では,感染者は<反社会>である。
    感染者は,世間から白眼視される。
    身を隠せないときは,謝罪せねばならない。

    癩予防法訴訟,旧優生保護法訴訟は,国が被告である。
    しかし,これらの法律は,社会主義/全体主義の大衆が時の政府につくらせたのである。
    特措法は,これとまったく同じである。
    いま世間の白眼視を受けている新型コロナ感染者,感染謝罪をする感染者は,癩予防法で措置された癩菌感染者,旧優生保護法で措置された「劣生」者と同じである。

    癩予防法・旧優生保護法が間違いなら,特措法も間違いなのである。
    何が間違っているか。
    「撲滅」の思想が間違っているのである。


    「新型コロナ」に対し,若者は「撲滅」の思想から免れていられる。
    若者は,感染──ウィスルとの共生──を受け入れることができるからである。
    さらに,若者は「撲滅」の思想と対立することになる。
    「撲滅」の思想は,若者をウィルス宿主として敵にしてくるからである。

    「新型コロナ」における世代間対立は,これである。
    「新型コロナ」全体主義は「撲滅」全体主義であり,そして「撲滅」全体主義は年寄り──年寄り利権/支配階層──と若者の間の対立を生むのである。
    ただし若者は,幼稚なので,この対立構造を「対立」として意識することはない。