Up 一盲引衆盲 作成: 2020-07-30
更新: 2020-07-30


      NHK News Web, 2020-07-30
    小池都知事 「感染拡大特別警報」の状況 強い危機感示す
    東京都内で新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、東京都の小池知事は30日午後5時すぎから臨時の記者会見を開き、現在の感染状況について、「『感染拡大特別警報』の状況だ」と述べ、強い危機感を示しました。
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    そのうえで、酒を提供する都内の飲食店やカラオケ店に対し、来月3日から31日まで営業時間を短縮して午後10時までとすることを要請し、応じた中小の事業者が感染拡大防止のステッカーを掲示していることなどを条件に、20万円の協力金を支給することを表明しました。
    このほか、都の条例を改正し、来月1日から、すべての事業者は業界団体などが作る感染拡大防止のためのガイドラインを守ること、さらに都民は感染拡大防止のステッカーを掲示している店を利用することなどを努力義務とすることを明らかにしました。
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    検査数を増やせば,<新たに見つかった感染者>数が増える。
    あたりまえである。
    しかし東京都や NHK は,このことを「感染拡大」と言い直す。
    これは,彼らに「感染者数」の考えが無いためである。

    感染者の数は,東京都や NHK がさわいでいるような百の桁の数どころではない。
    インフルエンザを参考にすれば ( インフルエンザ流行の規模),万ないし十万の桁の数になる。
    万ないし十万の桁の数の感染者数が,無症状ないし軽症として潜在しているわけである。
    「感染者数」とは,このように考えるものである。


    この<「感染者数」の考えが無い>は,<「新型コロナはどれほどのものか」の考えが無い>と重なっている。
    「新型コロナはどれほどのものか」の考えが無い者たちが,新型コロナにただ恐怖している。

    新型コロナは,どれほどのものか。
    新型コロナの死亡数は,厚労省「新型コロナウイルス感染症の国内発生動向 (令和2年7月15日18時時点)」で:
<10 10代 20代 30代 40代 50代 60代 70代 80<
0 0 1 4 14 33 101 268 556 977
    重症化・死亡するのは,高齢者・基礎疾患者──体の機能が不全な者──である。
    ふつうは,感染しても無症状ないし軽症で済む。
    高齢者・基礎疾患者が重症化・死亡しやすいのはインフルエンザも同じである。
    そして「ふつうは感染しても無症状ないし軽症で済む」というのだから,「ただの風邪」と言っていいくらいである。


    東京都知事が,東京都民に「感染拡大」を唱え「自粛」を宣う。
    東京都民は,「感染拡大」のことばに恐怖し,東京都知事に従う。
    両者は,ともに<「感染者数」を考えられずそして「新型コロナはどれほどのものか」を考えられない者たち>である。
    「一盲引衆盲」がいまの東京の状況である。