Up | 点火炎上 : 要旨 | 作成: 2020-06-30 更新: 2020-06-30 |
このことは,新型コロナの感染が現れた当初から認識されていた。 インフルエンザの例年の罹患者数・死亡数と見比べると,新型コロナは物足りない数値しか現してこないのである。 政府の新型コロナ対策も,この認識に立っていた。 新型コロナで経済をストップさせるのであれば,既にインフルエンザで経済をストップさせていなければならない。 2月25日,厚労省がクラスター対策班を起ち上げる。 これが,狂いの始まりである。 「クラスター対策」という課題設定,これがそもそもミスリーディングなのである。 クラスターは,対策のしようがない。 感染は,抑えるというものではない──そもそも抑えられないから。 感染経路は,辿るというものではない──そもそも辿れない/辿ってどうなるものでもないから。 しかしクラスター対策班は,クラスターを対策できると思う者たちを集めたものである。 彼らは行政に,クラスター対策が成る体勢を構えることを求めるものになる。 その体勢とは,「自粛」である。 彼らは,クラスター対策をひとの生活より優位に措く。 彼らは,なぜこうなのか。 「自分たちの言うとおりにしないと,ものすごい数の人が死ぬことになる」を立てる者たちだからである。 「自分たちの言うとおりにしないと,ものすごい数の人が死ぬことになる」は,虚言である。 しかし,この虚言に騙される者がいる。 これが<点火>となり,この火がひろがる。 点火されたのは,北海道知事であった。 そして,大都市圏首長,全国知事会へと引火していく。 この情勢に,国の首相も惑乱し,最後は自分から火にとびこんでしまう。 こうして,<炎上>である。 もう止まらない。 妥協は,火に油をそそぐ結果にしかならないことがある。 7都府県緊急事態宣言 (4.7) はこれになり,全国緊急事態宣言 (4.16) もこれになり,そして緊急事態宣言延長 (5.4) もこれになった。 そしてこの過程で,ひとは「新型コロナは怖い」「自粛は正義」にすっかり洗脳される。 「自粛」全体主義が国を覆うことになったのである。 ──「正義の者は,マスクをつけて正義の者であることを示せ!」 |