Up 「手洗い」 作成: 2020-06-27
更新: 2020-06-27


    新型コロナウィルスは,感染しないことがよいのではない。
    感染しないとは,感染を先延ばしにするということであり,感染にいつまでもおどおどしていなければならないということである。

    肝心は,じょうずに感染することである。
    最良は,体がウィルスに段々と慣れるふうに感染することである。
    少量のウィルスに対しては,これを有り難く頂戴するというのがよいわけである。


    赤ん坊は,なんでも口につける。
    これは結果的に,外界の菌・細菌・ウィルスを取り込み,体に免疫をつけていることになる。
    生まれたときの赤ん坊は,これらの免疫を持たないので,自分からつけることが必要になる。
    かくして,<なんでも口につける>は,進化論で謂う自然選択の結果という解釈になる。

    一方,現代人は,「無菌・無臭」を正義にする。
    これは,洗脳されてこうなったのである。
    洗脳したのは,医療・衛生産業利権である。
    「無菌・無臭」にコストをかけてもらうために,洗脳したのである。


    「新型コロナに感染しないために,手洗いを!」も,これである。
    こうして,意味不明の商品が売れるというわけである。

    ひとが手を洗うのは,本来,<手の泥を落とす>の類である。
    菌・細菌の存在がわかって,<手を消毒する>が加わった。
    <手を消毒する>は,何でもかんでもとなるものではない。
    菌・細菌は,本来,これと共生するものである。
    <手を消毒する>は,外科手術のような特殊状況で必要になるといったものである。

    <手を消毒する>をなんでもかんでもにしたのは,医療・衛生産業利権である。
    日本人は,日本が「みぎへならえ」の邑文化──個人主義が育たない文化──の国なので,簡単に洗脳されることが問題である。
    実際,異常な潔癖性が,この国の正義になる。
    そして医療・衛生産業利権は,これをよしとする。


      読売新聞, 2020-06-27
    次亜塩素酸水「一定濃度なら効果」
    経産省検証、手指の消毒目的は推奨せず
     経済産業省などは26日、新型コロナウイルスの影響で消毒用アルコールが不足する中、代替品として使われる例があった「次亜塩素酸水」について、一定の濃度や条件下であれば、消毒に有効とする検証結果を公表した。
     検証は、国立感染症研究所などが行った。 有効塩素濃度が0.0035%以上の場合、新型コロナウイルスの感染力が弱まることがわかった。 実生活で効果があるのは、テーブルの表面などを濃度0.008%以上のものを使って十分にぬらし、20秒以上おいてから、きれいな布で拭き取るような場合だという。
     手指や空気中のウイルスの消毒目的の使用について、同省は効果や安全性は検証しておらず、推奨しないとしている。 また、濃度の記載がなく販売されているケースがあるため、事業者に適切な表示を求めた。
     次亜塩素酸水は塩酸を電気分解するなどして作る。 殺菌用の食品添加物として認められており、自治体が新型コロナ対策として住民に配布をするなどしていた。