Up 「消毒」 作成: 2020-07-07
更新: 2020-07-07


      YAHOO! Japan ニュース, 2020-07-05(AERA 2020年7月6日号から)
    https://news.yahoo.co.jp/articles/756c587db57d598f96f922236aef6e16b329b873
    エアドッジボールにノータッチ鬼ごっこ
    消毒に授業準備の時間奪われ…教育現場の疑問
     ‥‥
     学校再開後、職員は消毒作業に追われる。階段の手すり、窓、床、ノブ、机、フック、椅子、ロッカーの棚、理科で使う虫眼鏡、体育でのボール、鉄棒、雲梯(うんてい)、一輪車、図書館の本……。
    「本当にどこまで必要なんでしょうか」
    都内の小学校の女性教師(30)は疑問を呈する。
    自身も授業が終わると同時に、消毒スプレーを手に1時間かけて教室中を拭いて回る。
    毎回きちんと消毒したかチェックリストの記入・提出も求められる。
    感染防止の分厚いマニュアルは日々更新され、項目が加わっていく。
    「児童の汗でぬれたマスクは直接ごみ箱に入れずポリ袋に入れてからとか、使ったティッシュはふたつきバケツに教員が手袋をして入れろ、給食は最初に全部つぎ分け、おかわり禁止とか、細かくなる一方です」
     ‥‥


    「本当にどこまで必要なんでしょうか」
    この疑問に,「専門家」は答えられない。
    「専門家」とはこの程度のものである。
    わかっていないのに,テキトーなことをしゃべる。
    肝心なところになると,姿を隠す。

    「感染対策」を強いられる現場は,「専門家」のテキトーなことばを渡されて,「感染対策」の行動を自分たちで創作する。
    創作のスタートは,ウィルスの存在をどんなふうに考えるかである。
    まったくわからないから,想像するしかない。
    どんなふうに想像したか。
    「見えない害虫」「見えない汚れや埃」である。
    こうして,「感染対策」の行動は,「見えない害虫」処分,「見えない汚れや埃」除去になる。


    「裸の王様」で,詐欺師は王様の着物をつくるふりをする。
    着物が見えない者は愚か者ということになるので,ひとは詐欺師のそのふりに対し,すばらしいと褒めそやす。
    新型コロナの「消毒」ドタバタ劇は,これである。

    こんなわけだから,「科学の時代」みたいなことを言われたら,「ちゃんちゃらおかしいぜ」となる。
    よくよく吟味すべし。
    科学者の営みと肝心なことの間には,とてつもない隔たりがある。
    この隔たりのスケールでは,科学者なんぞは頭のわるい大学生がそのまま年を食っただけのものである。