Up 「夜の街」摘発 作成: 2020-06-16
更新: 2020-06-16


      朝日新聞 DIGITAL, 2020-06-15
    東京の感染者、2日連続40人超
    ホストクラブで20人
    東京都は15日、新型コロナウイルスの感染者が新たに48人確認されたと発表した。1日あたりの感染者は2日連続で40人を超えた。死者はいなかった。都内の感染者は累計で5592人、死者は314人。
     都によると、48人を年代別にみると20代が29人と最も多く、30代が8人で続く。48人のうち、接待を伴う飲食店などで感染したとみられる「夜の街」関連は23人。そのうち同じホストクラブでクラスター(感染者集団)が発生し、ホストや従業員など20人が感染している。14日にクラスターが分かったホストクラブとは別で、ほとんどが無症状だという。
     ‥‥

      読売新聞 オンライン, 2020-06-16
    新たに72人感染確認
    …都内は48人、新宿「夜の街」関連23人
     ‥‥ 東京都内では、緊急事態宣言解除 (5月25日) 後、最多となる48人の感染が確認され、1日当たりの感染者は2日連続で40人を超えた。都によると、23人は接待を伴う飲食店の従業員や客ら「夜の街」関連。いずれも新宿区内の店に関係し、20人は区の集団検査に応じたホストクラブ1店で働く20〜30歳代の男性従業員だった。 ‥‥


    これは東京都にとって,ヤブヘビをやってしまったことになる:
     (1) 「新たな感染者数」がナンセンスであることを,自分から暴露してしまった。
    実際,「感染者」は,掘り起こせば出てくるというものである。
     (2) 「感染は,ほとんどが無症状ないし軽症」を,自分から暴露してしまった。
     (3) 「感染者の摘発は権力の謀略」を,自分から暴露してしまった。
    実際,「員すべてに検査を応じさせる」は,やっつけたいところを狙い撃つというものである。
    感染者が見つかると拙いところはやらない。
    例えば,都庁では絶対やってはならないものである。
    確率的に必ず感染者が見つかることになるが,これにより「クラスター」の立場で新型コロナ対策をやっていくことになるからである。


    新型コロナ感染拡大の頃は,PCR検査がされないことが非難された。
    「自覚症状が無くても安全のため PCR検査を受けたい」というわけである。
    いまは,PCR検査は免れたいものである。
    感染しているとなったら色々面倒なことになり,そのことを知っているからである。
    よって,検査は強制されるものである。
    そして,立場の弱い者が,強制の狙い撃ちにあうというわけである。

    上の新聞記事の受け取り方は,ひとによって2通りになる。
    「新型コロナは怖い」と「東京都 (権力) は怖い──きたない手を使ってくる」である。

    前者の「怖い」は,「新型コロナ感染者はいたるところにいる──どこにいても感染の可能性がある」である。
    そしてこの「怖い」をつくることが,東京都の狙いというわけである。
    実際,「感染を怖がってもしようがない」の思いを持てない者は,東京都に支配され続けるのみである。