Up ひとはとっくに抗体ができている 作成: 2021-06-04
更新: 2021-06-04


    既に感染している者へのワクチン投与は意味が無い。
    そしてひとは,既に感染している。


    咳・くしゃみの飛沫がどうたらの話が,「スーパーコンピュータ富岳」を引いて,たいそうに語られる。
    新型コロナウイルスは飛沫に乗せられて運ばれる,と想像しての話である。

    飛沫は,ウイルスを乗せて運ぶ舟としては,とんでももなく巨大な船ということになる。
    ウイルスを乗せる舟は,巨大である必要はない。
    呼気には,微小水滴をはじめ各種微小粒子が含まれる。
    これらがウイルスの舟になり,ウイルスが人から人へ移動したってよい。

    そして,そもそもなんでウイルスの移動には舟が要るのか。
    ウイルスは,人の呼吸器の中と外を移動する微小粒子と同スケールの微小粒子である。

    舟に乗っていてもよいがいずれにせよ,新型コロナウイルスは 0.1ミクロン級のスケールの微小粒子状で,人から人に移動することになる。
    「空気感染」とは,このことを謂うのである。


    この空気感染は,防げない。
    防げないから,そもそも防ぐというものではない。

    一人が空気感染するとき,周りの者も空気感染している。
    ウィルス感染は,ひとのすさまじい流れに空気感染が乗じて,またたくまに拡がる。
    そして,拡がり尽くす。


    言わずもがなだが,マスクは無力である。
    メッシュの大きさがどうのを言うのもよいが,それ以前に,そもそもマスクの縁は何でも通過ござれの巨大隙間が開いている。
    マスクは,騙しである。
    しかし大衆は,こんな安い騙しにも,易々と騙されてくれる。

    「安い騙し」と言えば,「3m間隔」くらい安い騙しもめずらしい。
    よく騙せたものである。
    強調するが,空気感染は飛沫の飛び散りのことではない。

    「手洗い」も,騙し。
    ウイルスの電車のつり革に触れた手から感染が拡大するというなら,そのつり革を触れた者は既に車内空気感染で呼吸器にウイルスを取り込んでいて,その呼吸器から感染が拡大するという話になる。
    手媒体と呼吸器媒体,どっちが優勢かと言えば圧倒的に後者。
    「専門家」の方,呼吸器洗いを指導しますか?


    ウィルスの侵入は,防げない。
    侵入を防げないものは,侵入させるのみである。
    そして後は,侵入したウィルスと適当に付き合う。

    これに何の文句がある?
    生物はこんなふうにウィルスと一緒にやってきたのである。
    変な生き物になってはいけない。