Up | 共同体圧力 | 作成: 2021-06-07 更新: 2021-06-07 |
タテマエで,ひとは正義の者になる。 ホンネで,ひとは正義に欺瞞を見る者になる。 共同体は,共同体の正義を員に強いる。 圧力の強い共同体──村落共同体や企業──に棲む者は,共同体の正義に逆らえない。正義の者になるしかない。 共同体は,国の正義に逆らえない。 国から生かされる存在に自分をつくってきているからである。 国の正義は共同体の正義になり,共同体はこの正義を員に強いる。 これが,国から大衆への<正義のトップダウン>のメカニズムである。 そして日本は,精神性において村社会なので,このトップダウンが簡単に成る。 「新型コロナワクチン」の接種を受けることを,行政・マスコミが正義にする。 各種共同体がこの正義を引き受ける。 その員が,正義を行う。 マスコミは,この正義を行う共同体とその員が称賛されるようにするニュースを流す。
NHK のウェブサイトに,「シリーズ 戦争とラジオ」(第1回〜第7回) がある。 「大東亜戦争」で NHK が国策放送に成り下がったことの分析・批判をしているのだが,いまの NHK はそこで批判されていることとそっくり同じ事をやっている。 ひとは,自分のことになると,他を批判していた事と同じ事をする。 共同体の圧力の前に,個は屈するのである。 批評家は偉そうに戦争批判をやっちゃあいけない。 偉そうに戦争批判する者は,自分がその立場に立たされたら同じことをやる手合いである。 NHK は,これである。 「馬鹿な戦争」は,繰り返される。 「馬鹿な戦争」のダイナミクスは,人間社会の本質だからである。 「馬鹿な戦争」は,繰り返される。 これは,絶対命題である。 |