Up <効かないワクチンを強制接種>のその先 : 要旨 作成: 2022-01-23
更新: 2022-01-23


    新型コロナワクチンに対するこれまでの批判は,つぎの2タイプである:
      1. ワクチンは危険
      2. ワクチンは効かない
    しかし新型コロナワクチンの本当の問題は,「効かないワクチンの接種が強制される」ということである。
    「効かないワクチンの接種が国・世界全体に及ぶことが正義とされ,この正義の実現が企てられる」ということである。

    効かないワクチンの接種が国・世界全体に及ぶことは,どうなることか?
    これが,問題とせねばならないことなのである。


    先ず,すぐ浮かぶ疑問としては:
     「 体はまっとうな抗体をつくれるのに,効かない抗体を騙されてつくらされるのは,体にとってどうなのか?

    これの答えはどうしたら得られるか?
    「三回目接種」をどんどんやってくれるとよい。
    そして,三回目接種した者と一回も接種していない者の2群に対し,つぎを調べる:
      1. 今後発症する割合
      2. その症状の程度
    もっともこの調査は,これが行われれば不都合になる者がごまんと出てくるから,たとえ行っても表には出て来ないものになりそうである。


    しかし一番の問題は,「ウイルスの進化」である。
    即ち,<効かないワクチンの強制接種>は,つぎがこれのアナロジーになる:
    • 雑草の排除/駆除
    • 虫の排除/駆除
    • 菌の排除/駆除
    これをするとどうなるかというと,人の環境が<排除/駆除をすり脱ける者たち>の天下になる。


    個は多様であり,排除/駆除が効かない者が必ず存在する。
    排除/駆除は,排除/駆除が効かない者を残し,他の者を無くす。
    排除/駆除が効かない者だけが繁殖する。
    こうして,排除/駆除が効かないタイプの者だけが残る。
    ──このダイナミクスを,「選択 (淘汰)」と謂い, 「進化」と謂う。

    排除/駆除が効かない者だらけになった種に対し,人は新しい排除/駆除方法を開発して排除/駆除しようとする。
    この新しい方法にも,効かない者が必ず存在する。
    そしてその種は,新しい排除/駆除方法が効かない者で占められるようになる。


    しかもこのときは,より厄介なことになる
    即ち,「進化」の内容に「変異が速い」が加わるのである。

    排除/駆除される側にとって,排除/駆除しようとする人間との競争は,変異が速いほど有利になる。
    変異が速いことは,排除/駆除を免れる個体が現れる確率が増えることだからである。
    そして生物に関して「有利」とは,「進化はこれを実現する」ということである。
    その種は,変異が速くなる。


    競争は,人間が匙を投げて終わる。
    そしてそのとき,人の環境は人の排除/駆除を超えてきた者たちの天下になっている。

    除草は,まわりをセイヨウタンポポでいっぱいにした。
    ゴキブリや蚊の駆除は,これを乗り越える彼らの力を鍛えるだけになっている。
    抗生物質薬治療は,対象の細菌に抗生物質への耐性を持たせるだけとなり,薬がもう効かない。
    (医療は,ほんとうにいざという場合にしか抗生物質薬を使わないという,取り決めをしている。)


    新型コロナウイルスは,変異の速度を上げることで,既に楽々勝利している。
    ワクチンは,接種段階ではもう旧式になっているのである。

    しかも新型コロナウイルスにとってありがたいことに,世界中の人間が<古い株対応の抗体>一色に仕上がっている。
    よって,人間のグローバル交通に乗っかるだけで,世界中で短時間に大量繁殖することができる。
    こうして新型コロナウイルスは,人間がいまのように付き合ってくれる限り,ずっと永らえる。


    いまひとは「感染予防対策」を正義にしているので,これから新参の感染症ウイルスは,新型コロナのように大袈裟に──即ち,丁寧に──人間から扱ってもらえる。
    よって彼らは, 「自分も新型コロナウイルスのようになれる!」と大いに期待してよい。