Up 「新型コロナワクチン」に前のめりの理由 作成: 2021-06-04
更新: 2021-06-06


    政権は,「新型コロナワクチン」に前のめりである。

    経済はいま,新型コロナ自粛でグチャグチャである。
    政権は,この経済を建て直さねばならない。
    そのためには,自粛をやめさせなければならない。

    政権は,自分がこれまでマッチポンプをやってきただけであることを,いまは知っている。
    新型コロナが「ただの風邪」であることを,いまは知っている。
    しかし,大衆にはこれを「パンデミック」と言ってきた。
    自粛をやめさせることばは,「パンデミックは抑えられた」しかない。

    大衆は,「パンデミックは抑えられた」の形を与えてやれば,満足する。
    その形を,「ワクチン接種が行き渡った」にする。

    また,政権は秋に選挙を控えている。
    陽性反応者検出と自粛のいたちごっこをだらだら続けるばかりでは,大敗があり得る。
    よって,「ワクチン接種が行き渡った」の形を猛スピードつくらねばならない。

    こうして現前の「新型コロナワクチン」大キャンペーンとなるわけである。


    「新型コロナワクチン」が何かなど大衆にはどうでもよいことを,見て取るべし。
    実際,人は幻想で生きる。
    (「人はパンのみにて生くるに非ず」は, 「人は幻想にて生く」である。)
    政治がすること,それは大衆に彼らが満足する幻想を与えることである。


    備考:
    石井健 (2020) から引用