Up 「総人口,総死亡数,死因別死亡数」 作成: 2020-05-08
更新: 2020-05-08


    新型コロナによる死亡数を,多いと見るか,少ないと見るか,あるいはまあまあと見るか──これは,つぎの数値が頭に入っていないことには,話にならない:
      総人口,総死亡数,死因別死亡数

    以下,厚労省「平成30年(2018) 人口動態統計月報年計(概数) の概況」をもとに,簡単にまとめてみる:

    • 総人口 :1億2421万8千3百
    • 総死亡数:   136万2千5百
      これより,
        「1000人のうち約11人が死亡」
        「1日平均,3733人が死亡」

    • 死因順位別死亡数
    順位 死因 死亡数 1日平均
    死亡数
    1 悪性新生物(腫瘍) 37万3千5百 1023
    2 心疾患 20万8千2百 570
    3 老衰 10万9千6百 300
    4 脳血管疾患 10万8千2百 296
    5 肺炎 9万4千7百 259
    6 不慮の事故 4万1千2百 113
    7 誤嚥性肺炎 3万8千5百 105
    8 腎不全 2万6千1百 72
    9 認知症 2万0千5百 56
    10 自殺 2万0千0百 55
    ‥‥‥‥
    インフルエンザ 3千3百


    厚労省「平成30年(2018) 人口動態統計月報年計(概数) の概況」, 図5 (p.10):


    これに対し,新型コロナの死亡数は,厚労省「新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について (令和2年5月8日版)」で,
      557人
    よって,新型コロナによる死亡数は,せいぜい「インフルエンザ並み」くらいに落ち着く感じである。

    この死亡数が多いのか・少ないのか・まあまあなのかは,上の「死因順位別死亡数」と比較するとともに,自粛管制による生活崩壊がもとの「自殺」「不慮の事故」の死亡数がどのくらいに上るかとも比較して,考えることになる。