新型コロナによる死亡数を,多いと見るか,少ないと見るか,あるいはまあまあと見るか──これは,つぎの数値が頭に入っていないことには,話にならない:
以下,厚労省「平成30年(2018) 人口動態統計月報年計(概数) の概況」をもとに,簡単にまとめてみる:
- 総人口 :1億2421万8千3百
- 総死亡数: 136万2千5百
これより,
「1000人のうち約11人が死亡」
「1日平均,3733人が死亡」
- 死因順位別死亡数
順位 |
死因 |
死亡数 |
1日平均 死亡数 |
1 |
悪性新生物(腫瘍) |
37万3千5百 |
1023 |
2 |
心疾患 |
20万8千2百 |
570 |
3 |
老衰 |
10万9千6百 |
300 |
4 |
脳血管疾患 |
10万8千2百 |
296 |
5 |
肺炎 |
9万4千7百 |
259 |
6 |
不慮の事故 |
4万1千2百 |
113 |
7 |
誤嚥性肺炎 |
3万8千5百 |
105 |
8 |
腎不全 |
2万6千1百 |
72 |
9 |
認知症 |
2万0千5百 |
56 |
10 |
自殺 |
2万0千0百 |
55 |
‥‥‥‥ |
|
インフルエンザ |
3千3百 |
厚労省「平成30年(2018) 人口動態統計月報年計(概数) の概況」, 図5 (p.10):
これに対し,新型コロナの死亡数は,厚労省「新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について (令和2年5月8日版)」で,
よって,新型コロナによる死亡数は,せいぜい「インフルエンザ並み」くらいに落ち着く感じである。
この死亡数が多いのか・少ないのか・まあまあなのかは,上の「死因順位別死亡数」と比較するとともに,自粛管制による生活崩壊がもとの「自殺」「不慮の事故」の死亡数がどのくらいに上るかとも比較して,考えることになる。
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