Up 「抗原検査」とは 作成: 2021-01-06
更新: 2021-01-06


方法 イムノクロマト法
検体 鼻咽頭ぬぐい液
唾液
検出対象 (抗原) ウイルス特有のタンパク質
測定時間 10〜30分
検出に必要な ウイルス量(目安) 1000コピー/テスト
設備 測定機器は不要


  • 反応シートのしくみ
    1. 検体を反応シートの試料滴下部位に滴下する。
      試料滴下部位には,赤色標識抗体 (抗原にくっつく物質) がある。
    2. 抗原があれば,赤色標識抗体と結合し、免疫複合体を形成する。
    3. 免疫複合体と,免疫複合体を形成しなかった赤色標識抗体が,毛細管現象により移動する。
    4. 免疫複合体は、反応シート上の固相化された捕捉抗体に捕捉され、赤色判定ラインを形成する。
      免疫複合体を形成しなかった赤色標識抗体は、固相化されたコントロール抗体に捕捉され,赤色コントロールラインを形成する。
      後者は,プロセス終了の指標となる。
    5. 赤色判定ラインと赤色コントロールラインの目視により、抗原の有無を判定する。

    BD「テストメイト ラピッド ピロリ抗原 FAQ」より


  • 信憑性
    • PCR検査に比べ精度が劣る。
      ──重症患者で使用することを想定
    • 「精度が劣る」の意味
      • 赤色判定ライン形成の「免疫複合体」が,対象にしているウイルス由来でない可能性がある。
      • 赤色判定ラインの有無は,0か1ではない:
    HAMAMATSU「イムノクロマト法とは | イムノクロマトリーダ」から部分引用: