| Up | 非国民を告発・密告 | 作成: 2020-04-25 更新: 2020-04-25 |
潔癖性である。 ただしこれは，「生真面目癖・潔癖癖」と呼ぶべきものである。 生真面目・潔癖であることの意味を考えない生真面目・潔癖だからである。 そして，自分の生真面目・潔癖を誇り，ひととどちらが上かを競争し合う。 マニュアル，コンプライアンスは，この性癖とすこぶる相性がよい。 よって日本人には，砂地に水がしみこむように浸透する。 いまスーパーでは，レジを待つ人が距離をおいて立つよう，床に綺麗にビニールテープの線を引いている。 だれに指示されたわけでもない。 ＜自分はこんなにちゃんとやっている＞を勝手に競い出すのである。 この性癖は，逸脱を悪として嫌う。 文字通り「嫌悪」である。 日本人は，「人さまざま」を受けつけない。 「個の多様性」なんぞは，右の耳から左の耳に抜けることばの類である， かくして，日本が戦争を始めると，国民の中から非国民攻撃が開始される。 左翼イデオロギーは権力が「国民一丸」を国民に強いるストーリーをつくるが，事実はそうではない。 国民の方が，非国民の告発・密告に血道を上げるようになるのである。 取り締まりに洩れがあるぞと，権力に訴えるのである。 こんなぐあいにである：
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