Up 情報統制 vs 衛星ラジオ 作成: 2022-04-03
更新: 2022-04-03


    中国やいまのロシアの情報統制は,自分のところは絶対こんなふうになりたくないと思わせるものである。
    こうして「情報統制」は,自分の問題になる。


    インターネット時代は,当初,情報統制が難しくなる時代と思われた。
    しかし現実は,そうはなっていない。

    インターネットは,通信網である。
    これは,データの通行規制をかけることで,簡単に統制できる。
    道路網が車の通行規制をかけることで簡単に統制できるのと,同じである。


    道路を走るものはすべて,ストッパーが成立する。
    ストッパーが成立しない通信形態は?
    空からの電波撒き散らし放送。

    国境フリーの情報メディアと言えば,昔は短波放送 (いまもあるが)。
    戦時中の日本は,短波放送を聴くことを禁じた。
    ラジオは短波放送の受信もできるので,国境フリーの情報メディアに対する統制は,「聴くな!」を命令するしか方法がないわけである。 ──そして,聴いている者を非国民と定め,これを密告することの奨励。

    しかし短波放送は,品質がよくない。
    いまの時代の国境フリー情報メディアは,衛星ラジオということになる。


    衛星ラジオは,つぎの2つへの備えというのが,これの位置づけになる:
      1. 自然災害
      2. 情報統制
    自然災害では,電気に頼るメディアは駄目になる。
    情報統制では,通信網タイプのメディアは駄目になる。

    実際,いまの情報メディアは,災厄時においては,専ら傍観者のためのメディアである。
    災厄に陥っている者には,届かない。