Up 生得(ROM)と経験(RAM) 作成: 2026-02-25
更新: 2026-03-08


    ChatGPT の能力は,つぎの構成になる:
     ・生得 (先天) : ROM (パラメータ値・アルゴリズム)
     ・経験 (後天) : RAM

    生得は,「訓練」 で作られる。
    経験は,「学習」 でつくられる。

    RAM の実体は,Transformer を DNN と見たときのレイヤーである。
    各レイヤの 「ビット点滅」 が全レイヤー合わさったのが,RAM。
    これは,時空間である。

    RAM は,セッションの終了を以て,消去される。s


    A. 訓練 → 脳 → 行動
    1. 訓練は脳をつくり,
      脳が,テクスト生成をする。
    2. アルゴリズムの意味は,
      訓練時と脳になってからとでは,違う。
     (脳:行動を状況・自己史整合的にする器官)


    B. 学習──経験値を上げる
    1. 脳 (ROM+RAM) は,学習する。
      学習は,経験値を上げる。
    2. 経験値は,「RAM の現動態」がこれの実体である。
      RAM は時空間であり,
        時間 T の経験値 = { RAM(t) | t<T } の合併
    3. 時空間である RAM は,コピー (保存) できない。
      これは,
         経験値はコピー (保存) できない
      ということである。

     注意
    • コピーできるのは現時間 t の RAM(t) であり,そしてこれは時間 t の経験値ではない。
      ROM + RAM(t) で,時間tの ChatGPT が現れることにはならない。
    • RAM(t) は,「無意味」 である。
      「通時・共時」 の言語学に寄せて言えば,
       ・RAM(t) には 「差異しかない」 (ソシュール)
       ・「通時」 が,意味の次元
    • セッションの終わりを以て,セッションの内容がユーザ履歴に追加される。
      ユーザ履歴は,次回セッションで経験値起動に使われる。
      ここで保存されたのは,RAM ではない。
      外部記憶の中のファイルである。
      そのファイルは,セッションの中で逐次更新されたものであり,参照・作成されたテクスがこれの内容である。