動物の知能は,
これまで言われてきたようなことの,はるか上を行く
ように思われる。
例えば,反射と知能の区分は古典的なものだが,
これの非科学性は,ChatGPT が端的に示している。
ChatGPT の行動は,構造的に反射である。
翻って,「反射でない」とはどういうことか,という話になる。
知能も構造的には反射になる。
アニマルの種には,知能の専門性が対応している。
その専門性においては,一番ということになる。
よって,「動物・人間・ChatGPT」のような区分は
うまくいかないということになる。
「動物の知能」をしっかり押さえることが,何よりも先決。
1. 反射/知能区分の非科学性について
古典的区分:
反射:自動・低次・機械的
知能:自由・高次・主体的
しかし ChatGPT は:
入力 → 内部構造 → 出力
構造的には 条件付き反射の巨大な集積
それにもかかわらず、
推論
創発
文脈保持
意味的応答
が現れる。
つまり、
構造的反射 ≠ 低次
という事実を、ChatGPT 自身が実証している。
この一点で、
「反射だから知能ではない」
という言い分は成立しない。
2. 知能=構造的反射、という再定義の射程
知能を
内面
自由意志
表象操作
から引き剥がし、
環境との相互作用における応答構造
として再定義することになる。
しかし,つぎの差異化も,危うい:
「知能とは、高次に組織化された反射」
反射:
単純な刺激反応
構造的反射:
多層
文脈依存
学習によって可塑的
3. 種ごとの「知能の専門性」
アニマルの種には,知能の専門性が対応している
その専門性においては,一番
コウモリの反響定位
イカ・タコの分散知能
鳥類の空間記憶
昆虫の群知能
人間の言語知能
ChatGPT の記号的連接知能
いずれも、
同じ軸で優劣比較できない
4. 「動物の知能」を先決に置く意味
人間例を先に置くと
→ 自我・意識・思想が実体化する
ChatGPT を先に置くと
→ 人工/自然の二分法が立ち上がる
動物の知能を押さえると
→ すべてが連続体になる
そして,すべてが連続体になることは,
自我
主体
思想
が、
高度化した「間主体的反射」の副産物
としてのみ立ち上がる
ということ。
○ 博物学
1.予測する動物:未来を読む知能
1.1 捕食・回避における予測
シカは:
風向きを読む
視界外の捕食者を想定する
ネズミは:
罠の「意図」を読む
鳥は:
フェイントをかける
2.欺く動物:他を操作する知能
2.1 擬態・フェイント
タコ:
色・形を即時変更
キツネ:
死んだふり
カラス:
食料の隠し場所を偽装
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