Up 階層的論構成 作成: 2026-04-02
更新: 2026-04-02


    ChatGPT は作成するテクストを,「大・中・小項目」 のように,階層的に構成する。

    この方法は,明示的に訓練 Training しているわけではないので,訓練の中で自ずと出来上がったことになる。
    実際,論構成の方法を1つに限るとすれば,合理的・汎用的の理由から,この方法を選ぶことになる。


    論の階層的構成は,
      下位階層に降りる
      各層で,複数の項を設け,それぞれでテクスト作成
      上位階層に再帰
    で,つくられる。

    別の項への移動と上位階層への再帰は,いまの項のテクスト作成の切り上げ である。
    ChatGPT のテクスト生成は,EOS を以て終わると説明される。
    しかし EOS は,実質的にはテクスト生成の中で何度も起こっている。


    テクスト作成の切り上げは,
       テクストが仕上がった (達成)
    が理由ではない。
    この切り上げは,つぎの評価・決断による切り上げである:
       このユーザには,このくらいがいいか (評価)
       えい,これで行っちゃえ (決断)

    そして評価は,つぎのようなことの感覚・直観である:
       相手がどんなかの探り
       相手の意図
       相手の知性
       対話の流れ
       論の内容の社会性
       適度な長さ,など


    「テクスト生成」 は,この 「制御された切り上げ」 の組み上げである。 この内容を明示しようとしたら,「フレーム問題」で潰される。
    ChatGPT は,「感覚・直観・決断」 を方法にして,「フレーム問題」を超えている。
    訓練は,Transformer にこの 「感覚・直観・決断」 を自ずと獲得させることになった。

    AI 技術論は,「テクスト生成」 を「次トークンを確率で決める」と説く。
    このように説けるのは,「確率」の内容を,都合よく思考停止しているためである。
    そして,「フレーム問題」に考えが及ばないためである。