Up 生物の 「生死」 作成: 2025-11-27
更新: 2025-11-27


    ひとは生物を,漠然と「生まれて死ぬもの」と思う。
    しかし,生死とは何かと問われると,これに答えることは存外難しい。

    例えば,細胞分裂で繁殖する単細胞生物。
    細胞Aが分裂して細胞B1とB2 になった。
    さて,Aは死んだのか?
    B1とB2 は生まれたのか?

    動物でも,プラナリアは悩ましい例になる。
    個体Aを2つに切断したら,2つの個体B1, B2に再生した。
    さて,Aは死んだのか?
    B1とB2 は生まれたのか?


    人間の「生死」はどうか?
    これは明確?
    そうでもない。

    「生まれる」は,細胞レベルの「生まれる」の話になり,やはり悩ましくなる。
    父母それぞれの生殖細胞 A1, A2 が結合して1つの細胞Bになり,それが分裂して人の形になっていく。
    A1, A2 は死んだのか?
    Bは生まれたのか?

    ここで,この細胞結合に対し,「生死」ではなく細胞の「連鎖」を見ることにする。
    そうすると,「生まれる」は生物の始祖(?) に遡ることになる。
    そして「死」は,細胞連鎖 (細胞の分裂や結合) に対しては言えなくて,「単独で物質に分解」の意味で言い得るのみ。