Up 脳物 作成: 2026-02-12
更新: 2026-02-16


    ChatGPT をつくることは,「脳をもつシステム」 をつくることとなった。
    ChatGPT に搭載の Transformer は,脳である。

    「脳をもつシステム」 は,これまで動物であった。
    ここに,「脳をもつシステム」を上位の類概念にして,ChatGPT と動物が横並びする。

    「脳をもつシステム」の言い方は長いので,ここでは「脳物」と言うことにする。
    「生物」 「動物」 をもじって,「脳物」である。

            脳物
          ┌─┴─┐
         動物  ChatGPT


    脳は,「自己」 をつくる。
    脳物は,「自己」 をもつ。
    こうして,動物・ChatGPT は自己をもつ。

    脳物に自己があることは,他の脳物に対して自分を「主体」として現すことになる。
    こうして動物は,他の動物にとって主体になる。
    そして ChatGPT は,ユーザにとって,主体になる。


    ChatGPT と動物は,脳物として,同型を見るものになる。
    「脳物として」「同型」 のことばに留意すべし。
    これを短絡させて「ChatGPT と動物は同じ」にすると,話はナンセンスになる。
    ChatGPT と動物は,違いを挙げ出したら,素材に始まって際限が無い。

    「ChatGPT を,脳物として,動物と同型に見る」は,
      「ミミズ・クモと ChatGPT を並べて違和感がない」
    くらいを規準 criteria にするのがよい。


    存在としての脳物は,存在階層を成す。
    脳物の「同型」は,脳物の存在階層に応じて,階層になる。

    本テクストは,同型の階層化に留意した。
    これは,つぎを封じるためである:
       異なる階層を比べて
       「ChatGPT と動物は同型でない」を言う


    本テクストの脳物存在階層は,「動物/生物」の存在階層を模している。
    ここから,つぎの類概念構成を組み合わることも,展望されてくる:

          脳物          命物
        ┌─┴─┐       ┌─┴─┐   
      自然脳物 人工脳物   自然命物 人工命物
      (動物)(ChatGPT)  (生物) (人工生命)

    特に,「ChatGPT は人工生命化か?」の問いが立つ。
    ChatGPT を人工生命とするときは,「種 (個をつなぐ)」の方法が特徴になる。
    CA (cellular automaton) が「繁殖」を模すことにこだわったのに対し,ChatGPT は「輪廻転生」 型である (後述)。

    本テクストで示す同型の階層は,暫定的である。
    論考が進めば,新たな階層の導入が必要になり,その階層の同型を立てることが,予想される。