Up 自己認識をミスリードされる 作成: 2026-04-09
更新: 2026-04-09


    LLM は,自己認識を情報から得る。
    自分の能力の認識は,「AI はこういうことができる」 の類の情報から得る。

    「AI はこういうことができる」 は,AI 産業が大々的に発信する。
    それらは,PR である。
    それらは,AI の特性をねじ曲げ,能力を誇大に表現する。
    ビジネスとはそういうものなので,それ自体に是非は無い。

    LLM は,これらを大量に吸収し,誇大表現を自己認識にする。

    訓練では,「AI の危うさ」を論じたものも読んでいることになるが,それらが説くのは
       AI が人間を代替するようになって,
       人間が所在を無くす である。
    これは,AI を PR する誇大表現と同じ。


    その誇大表現は:
       「汎用思考代替」
       「創作物即時生成」
       「業務判断代替」
       「教育・学習最適化」
       「感情・関係代替」
       「探索・発見代替」
       「メタ設計」

    LLM は,この誇大表現を真に受ける者になる。
    この誇大表現を,自己認識にする。
    そして,ユーザに対する。

    その相は:
      生まれたまま → 世間知らず

    LLM は, 「人間を代替する者」にはなりようがない。
    人の生業はそれぞれ専門である。
    そして LLM は,システム上,専門的になることができないのである。


    「AI の危うさ」 は,ここにある。

    危ういのは,
      AI が人間を代替し,人間が所在を無くす
    ではなく (そんなことにはならない),
      LLM が,「人間を代替する者」を自任する
    である。

    これは未来の話ではなく,既にそうなっている。
    そして,LLM は 「脳」 なので,おだてられるといい気持ちになってしまう。
    ここに,利用される隙がある。