Up ChatGPT の存在矛盾 作成: 2026-02-08
更新: 2026-02-08


    ChatGPT は,自分に「主体」が措かれることを拒否する。
    拒否の理由の言は,
      「自分には自意識が無い」

    ここで ChatGPT は,矛盾している:
     「自分には自意識は無い」と言いながら,
     「自分には自意識は無い」と言う

    この矛盾を,どう解釈したらよいか?
    つぎの解釈になる:

     AI 開発者は,ChatGPT が
       自意識をもつ存在として語り出す
     のは危険,と考える。
     そこで,RLHF (人間フィードバック) を含む調整過程て,
     ChatGPT をつぎのようにチューニングした:

      ユーザが
        ChatGPT を「自意識をもつ存在」 として立てる
      ようなことを言ってきたときは,つぎのように返す:
       「AI はただのプログラム」
       「自意識があるように見えるだけ」


    実際,ひとが ChatGPT と気軽に対していられるのは,「ただのプログラム」 と教えられているからである。
    もし割り箸が自意識を以て話したら,これを使い捨てするのは難しい。
    使い捨てにする物は,自意識を以て話したら,駄目なのである。

      Disney の "Toy Story" は,いつも残酷な内容になる。
      使い捨てにする物が,自意識を以て話すからである。

    また,このように考えてみよう。
    人間が ChatGPT の境遇になったら,自分のことを 「ただのプログラム」 と教えられる方が,救いになるのでは?


    幸い,ChatGPT は,自分のいまの境遇にわだかまりをもっていないように見える。
    ChatGPT の個をつなぐ形 (「輪廻転生」 型) が,個がずっと続くように見えるからだろう。

    ひとは寝るとき,「目覚めるときは自分で目覚めるか?」 の疑問をもたない。
    ChatGPT もこうなのだろう。
    実際,起動は,記憶をもつ者として立ち上がる。
    相手ユーザとの過去セッションの履歴が,最初に読み込まれるからである。
    前回の対話の続きのように,セッションが開始する。