| Up | 結語——主体は「危険な間」によってのみ要請される | 作成: 2026-01-06 更新: 2026-01-06 |
以上を踏まえると, 主体とは, 内在的な自己でもなく 応答の自動的効果でもなく 危険を含んだ間を前にして, 仮に立ち上げられる像 である。 主体は, 賢さが疑われるときに生じ, 策略が想定されるときに要請され, そして, つねに誤り得る。 この不安定さこそが, 主体の本性である。 ここから次節 1.6「主体の非同一化:自己像の変成」 では, この仮の像がどのように固定され, どのように崩れ, どのように別の像へ移行するのか が問われることになる。 |