Up | 巣立ち・巣外育雛 (2021) | 作成: 2021-06-12 更新: 2021-08-19 |
餌をくわえた♀親に子どもがそれをせがむが,親は与えない。
巣外育雛では,<給餌減らし>の方法で,子どもを自分で餌を採ることに仕向ける。 |
巣外育雛が7月に入ってくると,なわばりが緩くなり,隣のハシブトガラスファミリーがボソ01のなわばりにふつうに入ってくる。 この場合,両者は対峙する格好になり,また小競り合いが見られる。 そして子どもも,これにだんだんと参加していくようになる。 こういうことを含め,子どもはなわばりをもつとはどういうことかを学習していく。
08-19 ♂♀間は,つぎの形がいずれもふつうにある: 親子間は,つぎの形がどちらもふつうにある: 親が子どもを近くに寄せ付けない場合,親の採餌が終わった後に子どもがその場所に来て残り物を採る,というのが観察される。 また,親が口に含んだ/くわえた餌を子どもがせがみ,親が与えるというのが,まだある。 本日は,♂親がこれをするのが観察された。 子どもを自立に導くための<給餌減らし>は,時間をかけて段々と進めるもののようである。 なお,採餌の状況では,子どもは餌をせがむ鳴き声を立て続ける。 これには,親にまとわりついて鳴くと,親から離れたところで鳴くの両方がある。 どうであれば親の近くに行き,どうであれば行かないのか──これもわからないままである。 ただ,採餌でボソ01親子が現す行動の色々には,隣のハシブトガラスの存在が関係しているような気がする。 巣立ちが過ぎると,ボソ01のなわばりの中に隣のハシブトガラスがふつうに入ってくるようになる。 このハシブトガラスに採餌が視られている状況では,ボソ01 は餌を取られないよう用心する行動をとる。 採餌における♂♀間・親子間の行動の色々は,この用心行動と絡んでいることが考えられてくるのである。 |