Up | 場所の同定 | 作成: 2018-07-30 更新: 2018-08-02 |
上空からサバンナを眼下にする。
1点Pを定める。 ちょっと目を離せば,どこがPだったかわからなくなる。 さらに,Pから離れたところに着陸して,Pを目指して歩く。 さて,Pはどこか? 場所同定は,人間にとって非常に困難な課題となる。 しかしカラスは,難なくやってのける。 |
ハシボソガラスは,警戒心が強い。
餌に仕向けるためには,警戒心を薄める手立てをしなければならない。 家の中に入り,部屋にいることを<窓1>越しにカラスに見せる。 |
さて,カラスはどうして場所を見失わないのか・覚えていられるのか?
この能力は「地理の熟知」とは違うふうである。 「貯食」が示すように場所記憶もひじょうに確かであることから,カラスの (一般に,動物の) 地理能力のしくみは,人間の常識の枠で考えられるものではないようだ。 |
電柱にとまっている親カラスを対象にして,
カラスに見えるように,つぎの3箇所に餌を置く: |
しかし,子ガラス複数もこれを知るところとなってしまった。
とりあえず,この状態で実験継続。 |
餌3に至るかと思ったが,至らず。
その後子どもの方が餌3に接近する場面もあったが,至らず。 |
餌3がまだあることを,そばに立った状態で目視。
その直後再び来ると,無くなっていた。 このとき電線2にカラスがとまっていたので,餌3を目視しているところを見ていたのか,それともやはり餌3を覚えていてそのままにしていたのか,不明。 |
電柱にとまっている親カラスを対象にして,カラスに見えるように,
2018-08-01 の3箇所からそれぞれ少しずらした位置に,餌を置く。 (2018-08-01 と同じく,餌1, 2, 3 とする。) |
5分後,2018-08-01 と同様親子2わが降りてきて,それぞれ 餌1, 餌2を採る。
(対象とした電柱のカラスとの関係を確認するのを忘れてしまった。) 餌3は,念頭に無い様子。 |
5分後,1わが降りてきて,餌3を採る。
(対象としたカラス2わとの関係を確認するのを忘れてしまった。 但し,電柱にいたカラスではない。) |
カラスが複数になると,観察が手に負えなくなる。
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