Up 餌の場所変え 作成: 2018-08-20
更新: 2019-05-12


    ハシボソガラスは,眼前の餌の量が<いまの用に足る分>より多いとき,<いまの用に余る分>を貯食する。
    ここで「いまの用」とは,自分がいま食べるとか,巣に運んで子どもに与えるとかである。

    この場合,餌が一度に運べる様態 (一個のかたまり) のときは,とりあえず餌の場所を変える。
    他の者から餌を奪われないよう,安心できる場所に移動しようというわけである。
    それから,餌の分解を作業する。
    そして,<いまの用に余る分>を貯食する。
    ここで「貯食」とは,「餌を隠す」である。
    隠す方法は,餌を草むらに押し込み周りの草をくいちぎって被せる,などである。

    餌が一度に運べない様態のときは,<いまの用に余る分>を分割し,それぞれ場所を変えて「貯食」する。