Up 2020-03-12 ──鏡像を自分だと承知している? 作成: 2020-03-12
更新: 2020-03-12


<鏡の縁のガムテープをはがす>に嵌まる:


以前<鏡の止めネジの蓋を外す>に嵌まったが,これと同類と判じられる。
( 鏡の止めネジの蓋を外す)


    ♀の,鏡をつついたり鳴いたりは,相変わらず。
    また,鏡の縁に被せたガムテープをはがそうとしたりする。

    近頃の振る舞いを観察していると,鏡像を他のカラスと見ているふうはない。
    また,変なものがそこにいると見ているふうもない。
    ♀は,鏡を不思議なものとして,それを試しているふうである。

    そこで,つぎのようにも思えてくる:
    1. ♀は既に,鏡像を自分だと認識している
    2. 《鏡をつつく》は,<鏡像の嘴と自分の嘴がかち合う>に嵌まっている様
    3. 《鳴く》は,いっしょに鳴く鏡像に自分を確認している様


    《鏡像を自分だと認識》は,学習/慣れの(たまもの)である。
    実際,はじめの頃の♀の行動は,
      鏡像を警戒しつつ窺う
      鏡像に挑む
      鏡の裏側を調べる
    であり,これは<鏡像の正体を探る行動>と判じられる。
    それが,鏡が日常化するうちに,鏡像を自分と定めるようになり,併せて行動が<鏡像の正体を探る>から<鏡を探る>に変わっていった──という推理が立つ。

    ──さて,真相のほどは?