これまでの観察では,換羽はつぎのように進行する:
- 翼の羽根の抜け落ちが,6月中旬頃から始まる。
- 7月になると,抜け落ちた部分の白模様が目立ってくる:
ボソ01♂♀と子ども(画像中央)
──親子の識別に,翼のところの白模様の有無が使える
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- 8月に入ったくらいから,頸まわりの羽毛に荒れが見えるようになる。
それから頭部の羽毛が荒れ,ときたま胸部で抜け落ちそうな羽毛をひらひらさせる,といったぐあいになる。
(頭が部分的に坊主頭のようになったハシブトガラスの画像を見ることがあるが,ボソ01 はそのようにはならない。)
ただし,このステージの換羽の進行は,♂♀で同じではない。
(2019年は,♀が先で,♂は半月ほど遅れて始まった。)
2022-10-04 雨でずぶ濡れのとき (♂)
- 10月中旬を過ぎた頃,換羽がだいたい終わったふうに見える。
換羽期間はほぼ4か月,ということになる。
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岩波生物学辞典第4版「換羽 molting」
換羽は,飛翔能力の維持,体温保持能力の調節,羽の防水機能を保つため,あるいは外観を変えるために,ほとんどの種で少なくとも年1回は見られる.
例えば,多くの鳥は繁殖期前に換羽を行い,美しい生殖羽を生じる.
しかし,これは通常部分的な生え換わりで,羽全体の生え換わりは繁殖期の後に特徴的である.
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- 参考Webサイト
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