Up なわばり防衛戦 作成: 2021-09-30
更新: 2021-09-30


    繁殖期に入る時期は,なわばり奪取をチャレンジするカラスが現れる。
    ボソ♂は,これを攻撃し撃退する。

    戦いは,脚を使う。
    戦いが激しければ,脚を負傷してしまうことになる。

      観察記録から
    2021-04/27
    本日,♂が片脚を負傷 (地面に足をふつうにつけない)。
    前に一度これと同じ格好の負傷を見ているが,そのときは2日後には回復している。 ( ♂が脚を負傷 (2020-06-16) )

    昨日から,♀とは違う1頭のハシボソガラス (Aとする) がいるのが観察されていた。
    ♂とAが電線に並んでとまって対峙しているふうや,一方が一方を追い出そうとしているような飛行が見られた。
    ♂とAとの間で結着をつける格闘があったのかも知れない。

    繁殖期は,なわばりを構えているカラスが,なわばりに入ってくるカラスを威嚇して鳴いたり,追い払う飛行をするのが,頻繁に観察される。
    なわばりを構えるとは,やはりなかなかたいへんなことのようである。

    2021-05/03
    脚は,「だいぶ回復」「まだ完治ではない」という状態。
    歩行やホッピングでかすかに跛をひいているふうが見える。
    地面に立っているときも,スキッと立つのではなく,体を少し丸めた体勢になる。

    観察者との近接でも以前より距離をとるようになっており,瞬時のリアクションをとるのに不安があるためと推量される。

    2021-05/08
    脚は,「もう治った」と見える状態に。
    この度は,回復までに10日くらいかかったことになる。


    つぎは,別の時期に観察された負傷:
      観察記録から
    2020-06-16
    この日,♂が右足を傷めた。
    歩くとき(びっこ)をひき,痛々しい。
    佇むときは,草の中にいたり,体を低くする。これは,足を傷めていることを他の者に知られないようにするためだろう。
    朝は何でもなかったので,その後で傷めたことになる。
    そこで,子どもの巣立ちと関係があるのかも知れない。即ち,巣立ちの子どもに危害を与えそうな何者かが現れて,それを攻撃したとか。

    06-17
    ♂の傷めた足が,ほとんど回復している。
    回復力も生きられる条件の一つというわけだ。