Up | 文明は, サバク化スパイラル | 作成: 2024-06-14 更新: 2024-06-14 |
人が自給自足を辞め,市民── 商品経済は,人の市民化にドライブがかかる。 人が都市に流れる一方になる。 都市(国) は,増える一方の市民 (自給自足を辞めた者たち) を養わねばならない。 どうするか? よそに出て行って,資源の略奪をする。 実際,この手しか無い。 「よそに出て略奪」は,都市(国) の本質である。 このことは,時代が下っても変わらない。 変わるのは,「略奪」の表現。 ──「開発援助」とか「グローバリズム」とか。 戦争が無くならないのは,略奪は辞めるわけにはいかないからである。 戦争が無くなるのは,市民という人の存り方が無くなるときである。 資源の略奪をされる側はどうなるか? サバク化する。 実際,「開発援助」で商品作物の栽培・輸出を拡大し,商品地下資源の採掘・輸出を拡大している国は,これによってサバク化を進行させている。 そして,市民は増える一方だから,このサバク化は拡大スパイラルになる。 「文明は, サバク化スパイラル」というわけである。 スパイラル運動は,<破局を迎える>という形で止む。 一つの文明は,このようにして終わる。 |