Up <運搬手段生産=牧畜>の適地は,サバク 作成: 2024-06-14
更新: 2024-06-14


    古代文明は,サバクに興った。
    その時代の交易路の適地はサバクだったからである。
    実際,道なき道を歩める地勢はサバクである。
    しかも,直進ができる。

    商品と交易路は揃った。
    あと要るのは,運搬手段。


    運搬手段は,人とラクダがこれになった。
    ラクダが運搬手段になったのは,その時代の運搬手段として最良のものだからである。
    体躯が大きく,重い荷を載せられる。
    サバクの行進に耐性がある。
    そして家畜化できる。

    ラクダは,アフリカ・中東はひとこぶで,アジアはふたこぶ。
    ラクダの他にも,馬やロバが運搬手段になった。
    チベットだと,ヤク。

    これらは,家畜として放牧で生産する。
    即ち,この畜産を生業にする者が現れる。
    育てた家畜を,運搬手段商品として交易商人に売るのである。


    放牧は,植生が鬱蒼としたところではできない。
    家畜は,人間と同じで,豊かな自然に負けるのである。
    そして,豊かな自然の中に家畜を放ってしまったら,統率ができない。
    放牧の適地は,半サバクである。

    こうしてサバクは,「運搬手段の実現」でも要件になる。
    古代文明は,サバク様々(さまさま)なのである。