Up 雨雲は,高温乾燥地帯上空では消える 作成: 2023-12-01
更新: 2023-12-01


    雲として見えているのは,水滴の集合である。
    その雲は,現れたり消えたりする。

    現れるのは,水蒸気を十分含んだ空気が,暖気から寒気に入るときである。
    水蒸気が過飽和で水になる。
    逆に,消えるのは,雲が寒気から暖気に入るときである。
    水滴が気化して水蒸気になる。

    こういうわけで,高温乾燥地帯では,雨雲がたまたま上空に流れて来ても,消えてしまう。
    高温乾燥地帯は,どうしたって雨が降らないようになっているのである。

    こうして高温乾燥は,スパイラルに進行する。
    いったん高温乾燥化したら,あとは高温乾燥サバクになるばかりである。