Up サハラ砂漠 : サバク化の歴史 作成: 2024-05-11
更新: 2024-05-13


      Wikipedia「サハラ砂漠」
    1960年代以降、サハラ地域を含めアフリカでは人口爆発が続いている。
    食料増産・生活のため、焼畑農業・過放牧・灌木の過度の伐採が行われ、生態系が破壊される悪循環が繰り返されている。
     ‥‥‥
    現在でもサハラ南縁部は世界でもっとも砂漠化が進行している地域で、毎年約6万平方キロメートルのスピードで砂漠の面積が増加し続けている。
    国連環境計画(UNEP)の調査では、南側で毎年150万ヘクタール(15,000平方キロメートル)ずつ広がっていると報告されている。

      同上
    サハラ一帯は、完新世(1万年前〜現在)以降は湿潤と乾燥を繰り返してきた。
    2万年前から1万2000年前はサハラ砂漠がもっとも拡大した時期で、現在のサヘル地帯のほとんどがサハラ砂漠に飲み込まれていた。
    その後最終氷期の終焉とともにサハラは湿潤化を開始し、およそ8000年前にもっとも湿潤な時期を迎えた。
    この時期の砂漠はアトラス山脈直下の一部にまで縮小し、サハラのほとんどはサバンナやステップとなり、森林も誕生した。
    7500年前に一時乾燥化したがすぐに回復し、5000年前までの期間は湿潤な気候が続いた。
    その後、徐々に乾燥化が始まり、以来現在にいたるまでは乾燥した気候が続いている。
    5000年前と比べると砂漠の南限は1,000キロメートルも南下している。
    乾燥化は歴史時代を通じて進行しており、砂漠の南下も進行中である。
    20世紀以降では、1915年ごろ以降降水量は増加したが、1920年代以降現在までは降水量は減少傾向にある。

    引用文中の赤色太字で強調した「徐々に乾燥化が始まり」は,誤り。