Up サバク化の状況 作成: 2023-12-14
更新: 2023-12-14


    アフリカはいま,北と東と南から中央部に向かってサバクが拡がる形勢である:
Google Map から引用


東部のサバク北


南部のサバク北


    北からのサバク拡大では,ナイジェリアがトピックになりそうである。
    ナイジェリアは,人口が 2022年現在で 2億1,140万人で世界第7位。
    これだけの人口を抱えて生活水準の向上を目指せば,大規模な火入れ・伐採による開墾が必至だからである。
    加えて,食料に窮するようになった先進国は,ここからの食料調達を目論むようになる。


    北部では,エジプトがトピックになりそうである。
    エジプトは,ナイル川の(へり)と河口デルタが,ひとの生活できるところである。
    そのナイル川が,流域のサバク化によって,水量を減らしていく。
    どこもかしこも取水に一生懸命になることで,特に河口デルタは水不足になる。

    しかもナイル川流域・河口デルタは,土壌も減らしている。
    ダムと治水によって,川が土壌を供給するものでなくなったためである。
    「ナイルの賜」を自分の方から(ことわ)ってしまったわけ。

    エジプトの人口は 2021年現在で 1億426万人。
    農生産は土壌の酷使でやっていく他ない。
    こうして土壌は劣化し,不毛化する。
    ロジックでは,ナイル川流域・河口デルタのサバク化は時間の問題である。