Up メディアは,サバク化を「CO2排出地球温暖化」にねじ曲げる 作成: 2023-12-01
更新: 2023-12-01


    「CO2排出地球温暖化」をキャンペーンするメディアは,山火事をこれのせいにする。

       NHK, 2023-11-27
    2023年、わたしたちは観測史上最も暑い夏に直面。世界各地で災害が多発しました。
    国連のグテーレス事務総長は「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰化の時代に入った」と発言し、科学者たちは人類の存続に関わる脅威が迫っていると警告しています。
    干ばつ、水不足、洪水、猛暑…いま世界中で起きている“気候変動”。
     ‥‥‥
    ヨーロッパ史上最大規模の森林火災 ギリシャの現場へ
     ‥‥‥
    「もしまた山火事が起きたら、ダディア森林はなくなってしまう。気候変動に対応しない限り、森林のみならず人間の生活環境や社会経済活動にも深刻な影響が及ぶ」と語気を強めるハリスさんの言葉が重く残りました。
     ‥‥‥


    言うまでも無く,暑さで山火事は起こらない。
    暑さで木が燃えるなら,熱帯の密林はしょっちゅう燃えていなければならない。
    熱帯の密林がそうでないのは,多湿だからである。

    ギリシャの山火事は,暑さのせいではなく,乾燥のせいである。
    そしてこの乾燥は,人間が自然の蕩尽をずっと昔から続けてきた結果であって,いまに始まったことではない。
    ギリシャの乾燥をいまに始まったことのように騒いでいる者は,「地中海性気候」のことばを聞いたことのない者である。
    「地中海性気候」を事典で引けば,「夏季乾燥が特徴」と書いてある。


    ギリシャの山火事を「CO2排出地球温暖化」に引き寄せる者は,「暑い → 乾燥」だと思っていることになる。
    見事に順番をひっくり返しているのである。

    「暑い → 乾燥」でないことは,熱帯雨林気候が示している。
    暑いと乾燥の関係は,「乾燥=日照時間が長い → 暑い」である。

    実際,メディアがひとを煽っている「温暖化」は,「乾燥化」なのである。
    「乾燥化」は,もちろん CO2排出由来ではない。
    しかし世の中は,メディアのがんばりによって,的外れに「脱炭素」を唱えることが定着してしまった。


    日本は,その地勢から,乾燥化の現場ではない。
    この意味では,欧米が騒いでいる「温暖化」──「乾燥=日照時間が長い → 暑い」──は他人事(ひとごと)である。
    メディアは日本の夏の猛暑を「CO2排出地球温暖化」のせいにするが,この猛暑は日本列島に南の暖気が流れ込む気圧配置が理由である。( 猛暑日の天気図)