Up | メディアは,サバク化を「CO2排出地球温暖化」にねじ曲げる | 作成: 2023-12-01 更新: 2023-12-01 |
言うまでも無く,暑さで山火事は起こらない。 暑さで木が燃えるなら,熱帯の密林はしょっちゅう燃えていなければならない。 熱帯の密林がそうでないのは,多湿だからである。 ギリシャの山火事は,暑さのせいではなく,乾燥のせいである。 そしてこの乾燥は,人間が自然の蕩尽をずっと昔から続けてきた結果であって,いまに始まったことではない。 ギリシャの乾燥をいまに始まったことのように騒いでいる者は,「地中海性気候」のことばを聞いたことのない者である。 「地中海性気候」を事典で引けば,「夏季乾燥が特徴」と書いてある。 ギリシャの山火事を「CO2排出地球温暖化」に引き寄せる者は,「暑い → 乾燥」だと思っていることになる。 見事に順番をひっくり返しているのである。 「暑い → 乾燥」でないことは,熱帯雨林気候が示している。 暑いと乾燥の関係は,「乾燥=日照時間が長い → 暑い」である。 実際,メディアがひとを煽っている「温暖化」は,「乾燥化」なのである。 「乾燥化」は,もちろん CO2排出由来ではない。 しかし世の中は,メディアのがんばりによって,的外れに「脱炭素」を唱えることが定着してしまった。 日本は,その地勢から,乾燥化の現場ではない。 この意味では,欧米が騒いでいる「温暖化」──「乾燥=日照時間が長い → 暑い」──は メディアは日本の夏の猛暑を「CO2排出地球温暖化」のせいにするが,この猛暑は日本列島に南の暖気が流れ込む気圧配置が理由である。( 猛暑日の天気図) |